SNS疲れの対策方法と時間の無駄遣いの防ぎ方



この記事ではSNS疲れを防ぐための対策方法と、インターネットから距離を置き、自分の時間を取り戻す方法を紹介していく。

僕は重度のSNS中毒だった。

通知が気になって仕方がなかったし、歩くときも、トイレに行くときも、電車に乗るときも、家でソファに座ったときも、一番にスマホを開いてツイッターを見ていた。

中毒症状はツイッターのフォロワーが増えるにつれて深刻化していった。

離れたくてもネットから離れられないのだ。


「SNS疲れ」というと、僕のように通知が気になって仕方がない人以外にも、人間関係に疲れてしまったり、他人のキラキラした生活を見て惨めな気持ちになったり、インスタグラムでの見栄の張り合いに疲れてしまったりと、色々な症状があると思う。


症状は様々なれど、「SNS疲れ」の原因を大きく分けると

  • 人間関係に起因する疲れ
  • インターネットから離れられず時間を浪費することへの疲れ

がある。

人間関係に起因する疲れは個人vs個人の問題になるため、一般化して対策を講じるのは難しい。

人間が集まると必ず揉め事が起きるので、できるだけ人間関係を広げすぎず、密にしすぎず、適度な距離感を保ち、いつでも脱着可能な状態にしておくのがいいとは思うが、言うは易く行うは難しでなかなか思う通りにはいかないものだ。


ネット起因のSNS疲れ対策はとてもシンプルだ。

インターネットから離れるだけでいい。

原因のインターネットから距離を置くだけで心を休ませることができる。

SNSから離れて一番に気付くのは、


「自分がSNSをやらなくても周りの人間には何の影響もない」


ということだ。

自分が思っている以上に、他人は自分には興味がない。

「SNSから離れたらみんなが心配するんじゃないか」

とか考えなくていい。

「離れよう」と思ったらすぐに離れてしまえばいい。

誰も自分のことは気にしていないし、SNSをやめたからといって自分の人生にはほぼ影響がない。


「インターネットから離れるだけ」

ものすごく簡単に見える。
でもこんな簡単な対策がものすごく難しいのだ。

ダメだとわかっていてもやめられない。
SNSはかっぱえびせんよりも中毒性が高い。


中毒には治療が必要だ。

SNSから離れるには具体的に

  • SNSが開けなくなる仕組みを作る
  • インターネットに触れるまで物理的なハードルを設ける

の2通りのアプローチを仕掛けなければならない。

そして「スマホ」と「PC」それぞれにSNS対策を施さなければならない。

具体的にはどんなことができるか?

重度のSNS中毒からやや回復し、ほぼネットサーフィンをやめた自分が施した対策を述べていく。

まずはツールから。

LeechBlock NGでSNSの閲覧時間を制限する

とりあえずパソコンには「LeechBlock」をインストールしよう。

使い方は以下の記事で説明している。

参考:LeechBlockで特定サイトの閲覧を制限する

LeechBlockは無料で使えるChrome拡張で、特定サイトへのアクセスをブロックできる。
時間指定でブロックできるので、「決まった時間だけアクセスする」ような細工も可能だ。

パソコンでの作業中についツイッターを開いてしまうことはよくある。
ツイッターを見ながら仕事をしてもまともなアウトプットはできないし、ツイッターが奪う集中力は凄まじいので、仕事の生産性が著しく落ちてしまう。

仕事中はSNSを開けないようにLeechBlockでブロックしておこう。

本気の人は有料アプリ「freedom」で解除不可能の封印をかけるのがいい。

参考:「freedom」はネットサーフィンをやめるための最終兵器になるかもしれない

スマホからSNSアプリを全部消す

スマホからアプリを消そう。
消してもすぐにインストールできてしまうのが残念だが、大事なのは

「開くまでにいくつもの障壁を設けること」

だ。

スマホを開いてすぐにツイッターを開いてしまわないように、アプリはとりあえず消しておく。
もちろん、FacebookもInstagramも消してしまったほうがいい。

ちなみに今の僕のスマホにはSNSはLINE以外何も入っていない。

準備ができたらLINEもアカウントごと消したいと思っている。

全ての通知を切る

上の項目で書いたようにSNSアプリを全て削除したのであれば、通知を切る作業は不要かもしれない。
削除できなかった人はせめて通知は全て切っておこう。

SNSに限らず、LINE、Gmail、漫画、その他全てのアプリで通知は切っておく。

そもそも機械は人間が使うためにあるものだ。
機械が人間を呼び出すなど生意気だ。

「私が見たい時にお前を見る、でもお前は私を呼ぶな」

とスマホに言い聞かせよう。

プログラマ風に言うならば、

「我を呼ぶなかれ、我が汝を呼ぶのだ」

すなわち「ハリウッドの原則」である。

スマホごときに呼び出されないようにしておこう。

スマホは持ち歩かない、物理的に距離を置く

外出時にスマホを持ち歩くとついSNSを開いてしまう。

僕は10年以上、

「何か緊急の連絡があったらどうしよう」

と思って常に携帯電話を持って外出していたが、本当に緊急の電話が来たことはほとんどない。

1年間365日のうちに1日あるかないか。
3年に1度くらいかもしれない。

「何かあったらどうしよう」の心配は無用だ。

地図が必要ない外出時には安心してスマホを置いていこう。

家に帰ってからも手の届く位置にスマホは置かない方がいい。

スマホは郵便受けにしまっておいて、外に出ないとスマホに触れないくらいに距離を置くのがいい。

SNSを触るときはタイマーかストップウォッチを使う

どうしても我慢できなくなってSNSを開くときは、時間を測るといい。

「いま、自分がどれくらいSNSに時間を投入してしまっているか」

を意識するかしないかで全然違う。

「5分だけ閲覧を許す」と決意するだけでも効果がある。

スクリーンタイムで閲覧できるWebサイトを制限する

iPhoneを使っている人は、

設定 > スクリーンタイム > コンテンツとプライバシーの制限 > コンテンツ制限 > Webコンテンツ

で、「許可されたWebサイトのみ」閲覧可能にするといい。

「スクリーンタイム」には「App使用時間の制限」などでアプリの使用時間を制限できるし、「休止時間」で画面をみない時間を設定することもできる。

スクリーンタイムは忘れず設定しておこう。

この程度の制約は簡単に解いてしまうものだけど、複数の制約を課してハードルを上げておくことで、

「ツイッター見たい!」

という衝動が湧き上がってきたときに冷静になれる。

SNS疲れは密かに増加しているのではないか

スマートフォンの利用者数は7000万人を突破し、インターネットの普及率は2017年時点で80.9%に達した。
2005年の普及率が66.8%であったのに比べ、大幅に上昇している。

もはや国民にとって「インターネットはあって当たり前のもの」になったと判断してもいいだろう。

SNSの利用者数は

  • Facebook...2600万人(月間アクティブ率 56.1%)
  • Twitter...4000万人(月間アクティブ率 70.2%)
  • Instagram...3300万人(月間アクティブ率 84.7%)
  • TikTok...950万人

となっている(Social Media Lab調べ)

「Facebookはオワコン」と言われ始めて久しいが、根強くユーザー数を伸ばし続けているらしい。
日本ではTwitterの利用者数が4000万人とされており、そのうち70%がアクティブであるという。

ちなみにもう少し信頼度が高い総務省の平成 30 年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査によると、Twitterの利用率は10代で66.7%、20代で76.1%、30代で41.6%となっている。

日本のインターネット利用者の多くがSNSを使っており、多くの時間を投入していることがわかる。

そんなSNS利用者の拡大に伴い、最近気になっているのが、

「SNSに疲れている人が増えているのではないか」

ということだ。


「Twitterに時間を取られていると日々の仕事に支障が出る」

と言ってTwitterから距離を置く方もいるし、

「匿名のよくわからない輩に意味不明なリプライを飛ばされる」

ことに辟易している方もいた。


SNSには中毒性があり、一度SNSにハマってしまうと、どんなに意志が強い人でもなかなか離れられなくなってしまう。

まるでSNSに脳が支配されてるみたいに、花の蜜に惹かれる蜂のように、無意識にネットを開いてしまい、時間を吸い取られていく。

気付かぬうちに悪魔に魂を吸われているみたいだ。


何か達成したい目標があって、成し遂げたい夢があって、計画を立てて進んでいこうとしてたはずなのに、気付けばツイッターを開いて何の実にもならないやり取りを眺めて膨大な時間を費やしてる。

人生で今が一番若いのに、今しか変わるチャンスはないのに、今やるしかないのに、手のひらサイズの小さな機械に大切な時間を奪われて、何も積み重ならない物に時間を浪費して毎日を過ごしてる。

こんな風に時間を無駄にして過ごしていたら、

「お前、それで本当にいいのかよ?」

と15年前の自分に怒られるような気がした。