「freedom」を見つけたとき、「俺がずっと探し求めていたのはこれだったんだ...」と感動した。
こんなアプリが欲しかった。
重度のネット中毒に悩まされ続け、「見てはいけない」とわかっていても、どうしてもインターネットがやめられなかった。
ネット中毒を克服するために実に様々な治療を試みてきた。
「LeechBlock」というChrome拡張をインストールして、SNSの閲覧をブロックしたこともある。
スマホを郵便受けに入れて、物理的に距離を置いたこともある。
hostsファイルを書き換えて、大人系のサイトが開けなくなるようにもした。
それでも「インターネットが気になる」という誘惑には抗えず、Chrome拡張は一時的に無効にしたり、郵便受けにスマホを取りに行ったり、hostsファイルを元に戻してしまうこともあった。
どんなに対策を施しても、どんなに障壁を設けても、隣のクラスの可愛い女子に恋い焦がれる思春期の高校生のように、僕はネットを求め、様々な障壁を乗り越えてしまった。
インターネットがやめられなかった。
「freedom」はインターネット界のワンピースだ。
ここにたどり着くまでに長い旅をした。「freedom」は僕の旅の終着点だ。
「freedom」は僕の“Laugh Tale(ラフテル)”だ。
「freedom」はインターネットを強制的に遮断するツールである。
「freedom」のすごいところは、一度発動させると時間が来るまでは何をしても解除できない点にある。
解除不能の念能力のようだ。
5分、10分、1時間、10時間...。
時間は自由に設定できるが、条件を満たすまでは再起動しようと解除できない。
全てのウェブサイトをブロックすることもできるし、TwitterやInstagramなどの特定のサイトをブロックするように設定することもできる。
制限時間中にサイトを開こうとすると、以下のような画面が表示されて「自分の仕事に集中しろ」と発破をかけられた気分になる。
まさに制約と誓約!恐ろしい念能力だ。
僕は念能力「freedom」を手に入れた。
今年こそは新たな一歩を踏み出したいと願っていたからだ。
最大の障壁はインターネットだった。
インターネットは意識的にせよ無意識にせよ、僕の時間を際限なく奪っていく悪魔の兵器だった。
兵器には兵器で対抗するしかない。
そう思って、「freedom」に課金した。
残念ながら「freedom」は有料アプリなのだ。
freedomで何ができるか
「freedom」はすごいツールだと思う。
インターネットに集中力を奪われる全ての人に有用なアプリとなるだろう。
このアプリのすごいところは、パソコンからでもスマホからでも操作ができて、複数の端末を同時にインターネット接続不可の状態にできる点だ。
複数のデバイスを登録して、ダッシュボードからネットを封じる端末を選ぶことができる。
封印時間を決めて「Start」をクリックすると、その制限時間が終わるまではインターネットは使えない。
再起動しても封印は解けず、「やると決めた時間をやりきるまで」ずっとネットは制限される。
「All Websites(全てのサイト)」をブロックするのではなく、「Distracting Websites(気を散らすサイト)」だけをブロックすることもできる。
調べ物をしたいときは気が散るSNSだけブロックするといい。
これらの操作はスマホアプリからでも行うことができる。
どうしてもSNSから離れられない人で、なんとかして自分の時間を取り戻したい人は「freedom」を使う選択肢もありだと思う。
受験期のお子様がスマホを持っているのであれば、勉強中のスマホ操作を遠隔で強制封印する用途にも使えるかもしれない。
しかしながら「freedom」にも弱点はあるのでそこは注意してほしい。
弱点についてはこの記事で語る。
freedomの料金
「ネットから離れるためにわざわざ課金する人」は少ないかもしれない。
「freedom」はそれほど高くない。
月々300円以下で利用可能となっている。
支払いはPayPalかAmazonを選択できる。
僕はAmazonで支払うことにした。
ちなみにメールで送られてくる割引クーポンコード(FREE15)を入力したら年間29ドルが24.65ドルになったので、おそらく全員に送られてくるであろうクーポンは使ったほうがいい。
似たようなコンテンツブロッカーにはFOCUSがある。
こちらは月額の支払いではなく一括のみの支払いとなっている。
FOCUSは使っていないので詳しくはわからないが、どうもMacbookに限定されているように見えた。
freedomの弱点
「freedom」にも弱点がある。
致命的でないものと、致命的なものがある。
致命的でない方は、一度ユーザー登録すると「はよ課金しろ」みたいなメールが何度も飛んできてウザい点である。
一応、無料で体験利用も可能なので、メアドを登録して試してみたのだが、試しているうちに
「有料にしたほうがいいよ」
「有料はどう?」
みたいなお誘いが何度も来て実に鬱陶しかった。
繁華街のキャッチのようだった。
まぁそんなものは無視すればいいのだが、不快な気分になる可能性もあるので、Gmailのブロック機能を使いこなしてからユーザー登録するといい。
致命的な弱点は、スマホアプリを削除したら「freedom」の封印が解けてしまう点である。
「freedom」アプリが入っているうちは、インターネット通信を制限できるが、「freedom」が削除されたら効果は消えてしまう。
二重でガードする意味で、iPhoneを利用している場合は
『設定』→『一般』→『機能制限』
から『Appの削除』をオフにするのがいい。
その他にも、
- スマホを手の届かない場所に置く
- 外出時やトイレに行く時にスマホを持ち歩かないようにする
- 使わない時はパソコンの電源を落としておく
などの「インターネットから距離を置く施策」を複数併用するのがいいと思う。
SNS疲れを癒やしたい人のための記事:SNS疲れの対策方法と時間の無駄遣いの防ぎ方