過去を振り返って後悔しないために、今やっておきたいことは何か?青年からのコメントに答えてみた。



前回の記事に23歳の青年からコメントをいただきました。
ありがとう!

「若い頃にやっておくべき物事や、若者へのアドバイスがあったら聞きたい」という相談です。

これに関しては僕自身が後悔するようなことばかりで、正しい答えは持っていませんし、人にアドバイスできるような立派なことはまだまだ何も成し遂げられていません。

それでも如月さんより少しだけ長く生きた人間として、

「どうしたら将来の後悔を減らせるだろうか?」

について、今まで考えてきたことを書きます。
偉そうに感じてしまったら申し訳ありません。

この記事では最後の方で結論に到達しますが、社会人は基本、結論から話すことが好まれます。
若者は僕の真似しないように気をつけてね。


以下にいただいたコメントを転載します。

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始めまして。現在23歳の如月と申します。東京に住んでいます。
いつも面白い記事ありがとうございます。
秀吉さんのブログはためになるものばかりですし、何より読みやすいです。ライター経験があるのかな?と思うくらいすっきりした文章ですごいなと思います。

以前秀吉さんはツイッターで、今の年齢になって宝物のように扱う若い女性は数年前まで周りにあふれていた。女遊びは必要かどうかはわからないが、やるなら若いうちにということをおっしゃっていて本当に勉強になりました。

勝手な予想ですが、ひでよしさんは高学歴の元ナンパ師なのかな?と思っています。(笑)
現在私はストリートナンパに、副業に勉強に、さまざまな分野に取り組んでいます。

そこでお聞きしたいのですが、秀吉さんが若いころにやっておくべき物事や、若者へのアドバイスがありましたら、ぜひお聞きしたいなと思っています。
急なお願いで失礼ではありますが、もしこのコメントを読んでいただけたら、それだけで幸いです。

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初めに、この写真を見てください。


ここ数ヶ月、僕が週末に読んでいる本です。
今になって数学の勉強をやり直しているわけです(ここからもヒデヨシに学歴が皆無であることがわかるでしょう)

数列とか複素数の問題を解くたびに、

「高校のときにもっと数学やっとけばよかった〜」

と思っています。
後悔とおちんちんは先に立たないと言いますが、高校時代の僕に言ってやりたい。

「女子に長文のメールを送りつける暇があったら1日1時間でも数学の勉強をしろ」

と。



次に、この写真を見てください。



ここ数ヶ月、僕が通勤時間に読んでいる本です。
今になって英語の勉強をやり直しているわけです。

DUO3.0の文章を音読するたびに、

「大学のときからもっとコツコツと英語の勉強しとけばよかった」

と思っています。
継続は力なりと言いますが、大学時代の僕に言ってやりたい。

「毎日パチンコに行く暇があったら、1日3時間英語の勉強をしろ」

と。

たしかに継続は力になりますが、ギャンブルを継続してもどんどんダメな方向の力がつくだけです。

パチンコ屋に行って、パチンコで稼いだ金で合コンに行く。
カイジという伝説のギャンブラーに憧れ、廃人のような生活をしていました。

あの時もっと、勉強していれば...時間を無駄にしていなければ...と思うことはたくさんあります。
後悔しても仕方ないので、今から頑張らなければいけないのですが。

僕の場合は主に、フラフラ遊び歩いたことを後悔しているわけです。


一方で、遊んでこなかったことを後悔している人もいます。
学生時代に全く女っ気がなく、大人になってからストリートナンパを覚え、道で女の子を引っ掛ける楽しさを覚えた人は、狂ったように女遊びにハマる傾向があります。

そういう人は

「若いうちにもっと遊んでおけばよかった」

と思っているように見えます。
普通は若い時期の方が時間もあり、見た目も良く、女遊びもしやすいからです。


だから、

「若いころにやっておくべき物事」

というのは人それぞれであり、自分で答えを出さなければいけません。
自分にとって、何が一番大切なのかをよくよく考えなければいけません。
僕たちは他人のことはよく観察するくせに、自分自身のことは全然見えていないからです。

就活のときに「自己分析」なんてやったかと思いますが、あれは「企業ウケのいいエピソードを自分の過去から探して、質問に対する論理的な回答を組み立てる」作業じゃないですか。

そうやって他人のために自分を観察するのではなく、自分自身がどうしたいのか、どうなりたいのかを考えて、そこから逆算して目標を紙に書き出してみるといいと思います。

「超合格術」という伝説の受験本にも「目標は紙に書き出せ」と書いてあったし、紙に書くことは意志の確認にもなり、とても大事なことです。

「図説」超合格術―大学合格のための学習プランと心理テクニック

「図説」超合格術―大学合格のための学習プランと心理テクニック


スティーブ・ジョブズはスタンフォード大学でのスピーチで

"Connecting the dots."

という言葉を残しました。

「点と点をつなげ」

という意味です。

「将来を見据えて、点(出来事)と点(出来事)を結びつけることはできません。後で振り返って見たときにしか、点と点を結びつけることはできないのです」

なんてことをジョブズ様は言ってました。

将来のことを見据えて目標を立てて、「自分がどうなりたいのか」を書き出して、努力していても、全然別の道に進んでしまうかもしれません。

意味がないと思っていたことが、後から何か意味を持ってくるかもしれません。

僕の人生で三番目くらいに大切なこのブログだって、元はと言えばまるで意味がなさそうな女遊びの記録をブログに残していたことから始まっています。

高校のときに人生賭けて部活に励んだ経験は、怪我してしまった今となっては何も残ってはいませんが、1ミリも後悔していません。

なので、

「若者へのアドバイスがほしい」

というコメントの答えとしては

「今を全力で生きよう」

ということです。
山王戦で「俺は今なんだよ」と言った桜木花道のように。

将来のことはわからないし、自分の想いを一貫して持ち続けるのも難しい。

それでも、今、間違いなく、確実にわかっているのは「今の自分」なので、「今、自分がするべきだ」と思っていることに全力を傾けましょう。
そういう経験は、後から振り返っても絶対に後悔することはないと僕は思います。

たぶん僕達って、頭の奥の方では「自分が何をするべきか」なんてことは実はわかっていて、それでも目の前の楽しそうな誘惑に負けて、時々ヘコみながら生きている気がするんですよね。


まとめます。

  • 「自分はどんな自分でいたいのか」を考えて、紙に書き出してみる
  • 自分の理想像に近づくために、今何をするべきなのかを紙に書き出してみる
  • 今を全力で生きる
  • 様々な情報に触れて自分の価値観が動いたら、その都度「自分はどうなりたいのか」を見つめ直してみる
  • もう一度、今何をするべきかを紙に書き出してみる
  • 今を全力で生きる


...なんてことをやってみたら、後悔することは減らせるのではないでしょうか?

質問に答えるつもりが、途中から僕自身に「おいお前、やれよ」と言い聞かせるつもりで書いてました。
紙に書いたり、全力で頑張るのって、疲れるし大変だと思いますが、一緒に頑張りましょう。


今後の良き人生のために。