スティンガー、やるキッス、ブラックメール...昔の「稲妻ロンドンハーツ」が神番組だった



最近はYoutubeの編集レベルがテレビを超えるくらいに上がってきていて、特にエンタメ領域においてはテレビとYoutubeの差はほとんどなくなってきているように感じます。

テレビはその潤沢な資金力を投入してタレントや芸人を起用することができるのですが、ユーチューバー自身もキャラが立っていてタレント化しているため、どちらが面白いかは純粋にネタの勝負です。

最近はちょっとでも表現に問題があるとすぐに炎上騒ぎになり、すぐに謝罪を求められる風潮があります。
その炎上の閾値はYoutubeに比べてテレビは圧倒的に低いです。

ガソリンが充満した密室みたいに、ちょっと火種があるとすぐに爆発してしまいます。
で、爆発する割にさっさと忘れられるんですね。その炎上、なんだったんだよ...と。

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炎上騒ぎが起きるたびに表現を控えめにする圧力がかかるテレビに比べ、Youtubeは性質上、燃やす人はわざわざ見に来ないため、炎上に耐性があります。

そんな状況が加速していくと、もはやYoutubeがコンテンツ力でテレビを圧倒する時代が来るんじゃないかと期待し、「レペゼン地球にシバターがボコボコにされる動画にYoutubeの可能性を感じた」という記事を書きました。

懐古厨のようになってしまいますが、レペゼン地球の動画を見て、古き良き時代のテレビ番組を思い出したからです。


僕が中学生か高校生の頃、めちゃくちゃ好きだった番組があります。

「稲妻ロンドンハーツ」という番組です。

この番組は本当に衝撃的でした。
見ていて笑いが止まらなかった。
泣き笑いしながら見てました。

2000年代前半の話です。

今でも番組は続いているようですが、名物企画は時代の流れとともに消し去られてしまいました。

その内容があまりにも過激だったからです。

以下、僕のおぼろげな記憶をたどりつつ、思い出した企画を書いていきます。

彼氏のためにやるキッス

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彼女ができたこともなかった当時の僕にとって、この「彼氏のためにやるキッス」は衝撃でした。

マスクをかぶった男たちが現れて、順番にキスをしていきます。

マスクを脱いだらイケメンだった...ということもあるのですが、突然江頭が出てくることもあります。

口づけをこなした人数が多ければ多いほど豪華な商品が当たるのですが、彼氏が耐えられずボタンを押したらギブアップ、という企画でした。

これは本当にすごかった。
彼女が本当に嫌そうな顔をしながら口づけに耐えたり、彼氏が泣きそうになりながらボタンを押さずに我慢する姿がシュールで、めちゃくちゃ笑ってました。

そんなヤバイ企画が日曜の20時から放送されていたのです。
2000年ってそんな時代だったんです。

今では絶対できないものですが、僕は高校生(中学生だったかも?)ながらに涙が出るくらい笑ってしまいました。
この頃のロンドンブーツはやりたい放題だったなとも思います。

スティンガー

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今ではツイッターでたくさんのナソパ師がいますが、2000年の頃はそんな世界があるなんて知るはずもなく。
スティンガーと呼ばれるカリスマホストが彼女を落としにかかる企画は見ていて胸が苦しくなりました。

「彼女には浮気心がない」と信じたい彼氏が番組に依頼します。

すると「スティンガー」と呼ばれるカリスマホストが偶然を装って彼女と出会い、それから仲を深めて行く様子がテレビで隠し撮りされるのです。
徐々に仲を深めていく彼女とスティンガーの様子を祈るような表情で見つめる彼氏。

最後はスティンガーの部屋に彼氏が待っていて、彼女がお持ち帰りされたらアウト。
お持ち帰りされなかったら商品がもらえる、という企画だったはずです。

当時親とこの番組を見ていて、若干気まずい気持ちで笑っていた記憶があります。

つい出来心で浮気してしまう彼女と、それが最後にバレたときの表情、そして涙目になる彼氏。
そんな人間模様がとてもリアルで、目が離せないくらい面白かったのです。

これも今では絶対に放送できないですよね。
でも本当に面白かった。

誰かユーチューブで同じ企画をやってほしいくらいです。

ブラックメール

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昔々、スマホが普及する10年前は、よく知らない人からメールが届いていました。
適当なメールアドレスにメールを送り付けて、そこから友達になることもあったのです。

携帯電話が普及し始めた頃はみんな、090XXXXXXXX@docomo.ne.jpみたいなメールアドレスを使ってたんですよ。
それから迷惑メールが届くようになって、メアドを変え始めたのです。

そんな昔の携帯電話の仕様を使って、ロンブー淳が巧みなメール術で男を引っ掛けるのがブラックメールです。

偶然、間違ってメールが届いた風にメールを送り、

「間違っちゃった。ごめんなさい!
もしかして〜ですか?」

みたいな感じで話を進めていきます。

そこから徐々に男との仲を深め、デートの約束と取り付け、そこに現れるのは番組が用意したモデル美女という。
そんなモデルを相手に男がその気になっていく様子の一部始終を彼女がモニタ越しに見ています。

最後にモデルを部屋に持ち帰ろうとしたらアウトということで、数々のカップルが破局してきました。

素人ならではのリアルが面白かったのです。
そこには間違いなく「人間のリアル」がありました。

彼氏の無念そうな顔や、彼女の泣き顔が全国に放送され、見ている側としては「こんなアホなこと、するわけないだろう」と思っていたのですが、人間は変わっていくものですね。

人は大人になったら意外と浮気するものなのです。

そんな汚れた大人のリアルは今ではツイッターで日々投稿されているのですが、2000年頃はそんな汚れた世界が公になることはなく、
”リアルな世界”を見せてくれたという点で、ロンドンハーツは衝撃的な番組でした。

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