このブログの読者層の方々にはもしかしたらあまり馴染みがないかもしれませんが、実は大好きなYoutuberがいます。
「レペゼン地球」というグループで、普段Youtubeを見ない人でもDJ社長の「好きなことで生きていく」の動画を見て心を震わせた人はたくさんいるのではないでしょうか。
僕はレペゼンのにわかファンなので、レペゼンのLINE@に登録しており、アップされた動画は日々チェックしています。
最近は毎日動画をアップしていまして、中でも大笑いしたのがYoutuberシバターとの決闘でした。
シバターとレペゼン地球の因縁は去年の夏から始まっています。
2018年7月にレペゼンのYoutubeアカウントが凍結されました。
テキーラの一気飲みや口からリバースなど過激なことをやりすぎて、Youtubeの運営からブチギレられたためです。
勢いに乗ったところで垢BANされて、意気消沈中のレペゼンに対し、元プロレスラーのシバターがBANをディスる動画を上げたことが彼らの確執の始まりでした。
「レペゼン地球BANおめでとー!!!【好きな事したら消えてゆく】」
DJ社長の「好きなことで生きていく」動画がスマッシュヒットして一気にブレイクしたところでの垢BAN。
そんなDJ社長の泣きっ面にアッパーを食らわすかのようなシバターの動画にはブーイングが相次ぎ、イケハヤさん以外では珍しい「低評価の方が多い」動画でした。
その一ヶ月後、誹謗中傷が行き過ぎたシバターのTwitterアカウントがBANされたときに、DJ社長が復讐のために上げた動画がこちらです。
丁寧に作り込んだパロディでした。
その後一時的に復活したシバターのアカウントが今年3月に再びBANされたことがきっかけとなって、二人の因縁はエスカレート。
ついに果たし合いが始まることになりました。
実際にリングの上で闘うことになるのがこちらの動画です。
最初から爆笑できる動画だったのですが、何よりも見どころはDJ社長が敗北してからの復讐のシーンでしょう。
シバターとのタイマンで敗れたDJ社長。
しかし一度は敗れたものの、その直後に本物のプロレスラーや仲間たちがリングに乱入し、シバターをフルボッコにしたのです。
当然、高度なプロレスではありますが、めちゃくちゃ笑った。
金的を食らうシバターだったり、
レペゼン全員+プロレスラーにボコボコにされるシバターだったり。
このシバターをイジメる動画を見て思ったのです。
これ、地上波だったら絶対にPTAからクレームくるなって。
昔のテレビはなかなか炎上しませんでした。
個人が発信できる手段が限られていたからです。
過激な放送にクレームが来ることはありましたが、今のツイッターでの炎上に比べたらほんの小さなものでした。
だからコンテンツも今と比べて自由に作られていたように思います。
ギリギリアウトだろという内容も普通に放送されていたし、それが大問題になることもなかった。牧歌的な時代だったとも言えます。
でも今では個人がツイッターで好きなように意見を発信し、それがテレビ局に届くようになりました。
「正義を行使することに快感を得る個人」が増えるにつれて、表現に気を使い、「怒る人たち」を刺激しないようにコンテンツを作ることが癖になってしまっているようにも見えます。
その中でも面白いコンテンツを作るテレビ局の努力は素晴らしいのですが、制限の多いテレビに比べると、Youtubeの表現はまだまだ自由ですよね。
断言してもいいですが、こんな風にシバターをボコボコにする映像を地上波で放送したら大問題になります。
こんなに面白いのに。
こんなに笑えるのに。
ネタとして完成度が高いのに。
それでも問題にする人は出てきます。
同じものを見ても何を感じるかは人次第で、どんなコンテンツでも怒りどころを見つける人は出てくるからです。
現代の大炎上時代を経て、テレビはより「いい子」な放送にシフトしていくはずです。
Youtubeはそれこそ「嫌いな人は見なければいい」のですから、テレビと比べるとまだ自由なコンテンツを発信する余地は大きいでしょう。
そんなYoutubeに大きな可能性を感じました。
こんなことはもう5年前くらいから言われていたことかもしれませんが、当時はYoutuberとテレビの編集力にはまだ大きな差がありました。
Youtubeのコンテンツの質、最近すごく上がってきてませんか?
みんな当たり前のようにテロップ入れて、当たり前のように編集して、音楽も差し込んで。
Youtuberの編集レベルがテレビ並みに上がってきたことで、純粋に「ネタの面白さ」で比較できるようになってきた気がします。
そのきっかけはツールの進化だったり、ノウハウが世の中に出回った結果だったり、継続的に動画をアップすることでスキルが上がったのかもしれません。
コンテンツの進化を目の当たりにし、本当の意味で「一般人が大手メディアと比べても遜色ないコンテンツを作ることができる時代」になりつつあるんだな、というのは感じます。