ブログのパクリ対策と予防策



他人のブログの内容をそのまま転記してコンテンツを作っている人がいるようです。

成功した人のコンテンツをコピーして自分のブログとして発表し、広告でお金を儲けようとする悪質な手口です。
自分でコンテンツを作るよりもパクった方が早いし楽なのでしょう。

時間をかけて記事を書いている人にとって、パクリは大変腹立たしいものです。

SNSで集客するタイプの人は評判が大切なので、パクリ記事を発信するインセンティブがあまり働きません。
なので、パクリマンの集客経路は主に検索エンジンになります。

一昔前はGoogleの盗作コンテンツを見抜く精度も低かったので、なぜかパクリ側が検索上位に表示されてしまうこともありました。
また、パクられた記事が「重複コンテンツ」として罰則の対象になり、SEO上の悪影響を受けることもありました。

ブログ記事をパクられるのは決して看過できない大きな問題だったのです。

2019年現在でもパクリは許容されるものではありませんが、最近はGoogleの機械学習の精度が上がってきています。
検索エンジンが文章の意図まで把握できるようになってきているため、以前に比べてGoogleのパクリコンテンツの判断は正確になっているはずだし、その精度はこれからも向上し続けるでしょう。

Google神がパクリを見抜き、罰せられる時代になっているのです。

検索エンジンの絶え間ない進化の結果、パクリコンテンツ作成のメリットは徐々に消えており、著作権侵害で訴訟を起こされるリスクなどを考えると、もはやパクリは意味がないどころかデメリットの方が圧倒的に大きいはずです。

だから声を揃えて言いましょう。

パクリ、ダメ、絶対、と。

ブログをパクられたときの対策

ブログをパクられたときの対策は主に通りあります。

下記のブログ記事が詳しく、そして執念深くて面白いです。
ブログ記事が丸パクリされたので仕返し!覚えておきたい3つの対応方法

パクリ対策は主に以下のようなものがあります。

「パクリ画像の差し替え」はわかりづらいかもしれませんが、パクリ野郎は他人のブログをそのままコピペします。
画像のURLもそのままコピペするわけです。

それを逆手に取って、パクられた画像のURLで表示される内容を

「このブログはパクリブログですよ!気をつけて!」
「本物のブログはこちら(リンク)」

みたいな画像に差し替えるのです。

著作権侵害の弁護士費用はケース・バイ・ケースのようですので、弁護士ドットコムなどで相談しましょう。

WEB上の画像無断使用著作権侵害による弁護士費用請求金額

そもそもブログをパクっている時点で悪意しかなく、モラルも何もない相手ですので、さっさと法的に対処するのが吉です。

日本の著作権侵害の多くは著作者のみが告訴できるという「親告罪」ですが、2018年12月より、一部の要件を満たすものは非親告罪となります。

基本的には自分のブログは自分で守らなければいけないため、パクリを見つけたら自分で法的に対処することになるはずですが、本当に悪質なパクリ野郎は第三者が倒してくれるかもしれません。


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パクられる前の予防策

ブログの盗作問題ではパクる人が確実に悪いですが、パクられるこちら側でも予防はしておきましょう。
善意を信じるでもなく、悪意に憤るでもなく、できることを淡々とやるのみです。

Googleに早くインデックスしてもらう

ブログは検索エンジンの評価が高くなってくると、インデックスに組み込まれるタイミングも早くなります。
Googleが新しい記事をさっさと見つけて、検索エンジンのデータベースに登録してくれるようになるということです。

しかしブログを始めたばかりだと、Googleは記事を書いてもなかなか見に来てくれず、記事公開からしばらくしても検索結果に表示されなかったりします。そういう場合は、自分からGoogleのクローラを呼びましょう。

Google Search Consoleというサービスに自分のブログを登録して、かつては「Fetch as Google」、現在は「URL検査」と呼ばれる作業を行うことで、 Googleのクローラを呼び寄せることができます。

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WordPressの場合は「PubSubHubbub」などのプラグインを使って、こちらから能動的にインデックスを促す方法を取ることができるようです(自分は使ったことはありませんが、検証記事はたくさんあります)

Googleにインデックスされているかどうかは「site:」検索も使ってみましょう。

この記事の場合はGoogleに

「site:https://oreno-yuigon.hatenablog.com/entry/2019/05/09/200227


と入力して検索します。

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インデックスされていることがわかりました。

アドセンスは自分のブログのみ許可

アダルト路線のサイトに記事をパクられたら、最悪アドセンスがBANされてしまう可能性もあります。
アドセンスコードまでコピペされるかもしれないからです。

アドセンスの設定画面で広告を表示するサイトを指定できるので、自サイト以外の広告表示は無効にしておきましょう。
これを怠ってBANされても手遅れで、おそらくGoogleに連絡しても塩対応されてしまいます。

右クリック防止プラグインは賛否両論

WordPressの場合、「WP-CopyProtect」のような、コピペ自体を封じるプラグインがあります。
プラグインの力で右クリックを無効にするのです。

個人的にはユーザーの利便性が悪くなるので好きではありませんが、コピペに怒り心頭、怒髪天を衝く勢いでコピペ野郎をぶっ倒したいときは、コピペ防止策を使うのも一つの手です。

PageRankを上げる

良質な記事を数多く発信して、多くのサイトからの良質なリンクを得て、Googleの評価を上げておくことです。
PageRankはもう機能していないなどと言われることもありましたが、最近はどうやら被リンク数がかなり重要になっているとの見方が優勢です。

Googleの評価を上げておくと「こいつは信用できる記事をアップしたな」と、インデックスが早くなります。
当然、信頼性の欠片もないパクリサイトよりも早くインデックスされるはずです。

コツコツとオリジナリティの高い記事を生産することが、未来の自分を救うことになるんですね。

影響力によってパクリを封じる

SNSでフォロワーが多いと、少なくともSNS上では出した瞬間「オリジナル」になります。
昔、ツイッターのフォロワーが500人くらいしかいなかった頃は、割とツイートをパクられて、パクった人にめちゃくちゃファボがついていて、悔しい思いをしたことがあります。

フォロワーが10,000人を超えたあたりからは「パクられてバズられる」みたいなことはなくなりましたし、少し余裕ができました。

パクツイは良くないですが、フォロワーが増えると結局オリジナルとして自分のほうが拡散しやすくなるので、影響力を強めることでパクリを封じる効果があります。