Amazonが怪しい中国製品で埋め尽くされている中、僕たちはどうやってまともな商品を見つけたらいいか



Amazonの中国汚染が進んでいる。
たとえばAmazonの検索窓に「目覚まし時計」と入力して検索すると、似たような商品がズラッと並んで出てくる。

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商品名にキーワードを詰め込んだ方が検索に引っかかりやすいため、もはや商品名ですらない“名前”がつけられているのだ。

自転車を盗まれてしまったので、今度はキックボードでも買おうとしてAmazonで探してみた。
そこで見つかったのがこれだ。

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「SUNPIE」キックボード キックスクーター 黒 白 2色 3段階にて調整 折り畳み式 フット/ハンドブレーキ 持ち運び便利なベルト付き 機能充実 子供/大人用 アルミニウム製 立ち乗り式二輪車 男性 女性 子供 誕生日 プレゼント ギフト包装選択可能【保証1年】


商品名にキーワードを詰め込みすぎていて、何がなんだかわからない。
おそらく「SUNPIE」が商品名なのだが、6文字の商品名に対して余計な単語の羅列が125文字分もある。

上で紹介した目覚まし時計だと、もはや商品名すらなく、ただのキーワードの羅列だ。
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商品紹介の説明を読むと、なんだか機械翻訳を通したような怪しげな日本語になっている。
中国語を日本語に翻訳したかのような説明文だ。

じゃあレビューはどうかというと、これも怪しげな日本語の奇妙な文章が並んでいる。
以下はさきほどの目覚まし時計のレビューだ。

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蓄電可能、最高です!
以前の置き時計は乾電池を使用したら、電量消費が激しい、嫌だ!この目覚ましは2000mAhのリチウム電池が内蔵されるから、蓄電可能で、とても便利だと思います!

「電量消費が激しい、嫌だ!」と「そんなのは嫌だ」と叫ぶアンパンマンのマーチみたいな日本語もおかしいが、「2000mAhのリチウム電池が内蔵されるから」の記述も過度に説明的に感じないだろうか?


以前、Googleの検索結果が怪しいサイトにハックされて問題になったが、怪しい輩の活動場所はGoogleに限らない。
むしろAmazonの汚染の方が深刻になっているように感じる。

GoogleやAmazonに所属する優秀なエンジニアたちは、最先端の機械学習を駆使して、ユーザーに最適な検索結果を表示しようと努力している。

そのような世界最高のエンジニア達の努力をあざ笑うかのように、何のテクノロジーも使わずにただ「人数の暴力」で検索結果を蹂躙する輩がいて、シリコンバレーのテッキーはそういう輩に翻弄され続けている。

oreno-yuigon.hatenablog.com


そして我々消費者も、いちいち商品のレビューを疑って、商品を探すたびに正当性を検証する作業にかなり疲弊しているのではないか。

これとは別件で、食べログのレビュー問題も取り上げたことがある。
oreno-yuigon.hatenablog.com

食べログに関してはマイナスのレビューをサイト側が削除して、評価をコントロールしていることが問題となった。
これに対して、

「食の教養がないから騙されるのだ。じっくりレビューを読めば本物を見極められる」

などと批判をしてくる人がいたが、食べログのレビューをじっくり検証するほどの暇な人は少ない。

アマゾンも同じで、時間を短縮するために店に行かずにネットで買い物をしているのに、いちいち商品説明の正しさを検証するために時間をかけていたら本末転倒もいいところだ。

フェイクで溢れるネットの世界で僕たちは何を信じたらいいのか?

急がば回れ作戦

家電やキッチン用品などのAmazon検索は深刻な中国汚染に晒されている。
良い商品を見つけるにはどうしたらいいか?

僕が最近使っているのが「雑誌から見つける作戦」だ。
『MONOQLO』や『家電批評』のレビューを見てから、指名検索してアマゾンで商品を購入する。

個人的には割とお買い得商品が見つかることが多い。
少なくともAmazonを直に検索して買うよりはリスクは少ない。

リスクと言えば、最近Amazon検索でUSBのコネクタを買ったら全く機能しない不良品だった。

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こういう「安くて文句を言うほどではないが、どうしようもない商品が送られてきた」被害者はけっこういるのではないだろうか。

とはいえ「雑誌から見つける」テクニックにも問題はある。
雑誌自体が広告で成り立っているので、スポンサーの商品を贔屓して紹介する可能性があるのだ。


では他にどうすればいいか?

Google検索でレビューサイトを確認してからAmazonで買う手もある。
しかしGoogle検索で上位に出てくるサイトはアフィリエイトサイトが多く、アフィリエイトの全てが怪しいわけではないが、きちんと比較しておすすめしているのか信用できなそうなサイトは多い。

ツイッターやインスタグラムもステマが多く、何が正しいのかわからない。

ネットを長年見てきて感じたのは、

金銭的な欲求よりも、承認欲求で商品を紹介している人の方が信頼性が高い

ということだ。

みんなに褒められたいとか、役に立ちたいとかで商品を紹介している人の方が中立的であることが多い。
とはいえ、その人の商品知識が偏っている可能性もあるので、盲目的に信じるのは危険だ。

Amazon検索を便利にするコマンド一覧

Amazonの検索で裏コマンドを使えば、効率的に商品を探し出せる確率は高くなる。
使えそうなコマンドを並べておくので、アドレスバーの末尾にコピペして入力してみてほしい。

コマンド 説明
&sort=salesrank 売上順に並び替える
&sort=review-rank レビューが良い順に並べ替える
&high-price=3000 3000円以下の商品だけ表示する
&sort=titlerank アルファベット順に並べ替える
&sort=price 価格の安い順に並べ替える
&sort=releasedate 発売日の新しい順に並べ替える
&pct-off=10- 10%OFF以下の商品を表示
&low-price=OO &high-price=XX OO円からXX円の商品のみを表示

上記はアマゾンの公式に用意されたコマンドだが、昔ネットで話題になったのは、検索結果の末尾に

「&emi=AN1VRQENFRJN5」

をつけて検索すれば、マーケットプレイスに出品している業者を検索結果から排除できる、というものだ。
上記のコマンドは「出品者 Amazon.co.jpのみ」という意味になる。
そしておそらくこれが最も効果的なAmazon検索でのフェイク対策であろうと思われる。


「&emi=AN1VRQENFRJN5」の効果を見てみよう。

僕が先日本屋で買った『ALL IN ONE TOEICテスト 音速チャージ!』は現在Amazon公式では品切れになっている。
それをいいことに、悪質な販売業者が定価1,360円のものを「1,469円 + 870円(配送料)」で販売しているのだ。
高い配送料の商品が売り切れた後は2,400円で販売する業者が登場したりもする。なんて悪い奴らなんだ!

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本の説明書きにもわざわざ定価について触れられているくらいだ。

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一応、商品リンク。見るたびに配送料が変わっている。

ALL IN ONE TOEICテスト 音速チャージ!

ALL IN ONE TOEICテスト 音速チャージ!

で、普通に検索したら業者が「1,469円」で販売しているような検索結果になってしまうのだが、

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末尾に「&emi=AN1VRQENFRJN5」をつけなかった検索結果

「&emi=AN1VRQENFRJN5」

をつけて検索すると、ちゃんと「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です。」と結果に出てくる。

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末尾に「&emi=AN1VRQENFRJN5」をつけた検索結果


Amazon出品サービスを利用すれば、Amazonで誰でも商品を販売することができる。
先ほどの『ALL IN ONE TOEICテスト 音速チャージ!』は本屋に大量に売ってたので、転売したら多少の儲けになるのかもしれないが、邪悪なやり方で儲けても気持ち良くはなれないからやめておこう。

oreno-yuigon.hatenablog.com

出品者側からすると、キーワードを詰め込んで売れるように工夫することが理にかなっているのかもしれない。
それに、誰かがキーワード汚染し始めると、まともな商品名を付けた人が埋もれてしまい、全く売れないようになってしまう。

悪貨が良貨を駆逐するのだ。

しかしネット検索が汚染されすぎると、今度は消費者側から今回のコマンドのようなカウンターパンチを喰らうことになる。
人が大声で騒いで、Google検索から悪質な医療サイトが排除されたみたいに。

短期的に人を騙すことはできても、ずっと人を騙すことはできない、ということだろう。

ネットがフェイクだらけになればなるほど、長期的な信用が大事になる

このブログでは何度も繰り返し述べてきたことだが、ネットに怪しい情報が増えれば増えるほど、「正しいことを続ける価値」が高まってくる。

Google検索の結果は信用しないが、ツイッターのビジネスアカウントのおすすめ情報は信用できる、という人も多いだろう。
著名起業家のけんすうさんがおすすめの本をツイートしたら、一回で3000冊くらい本が売れたこともあるらしい(正確な数字は覚えてないが、いつだったかツイートしていた)

とてつもない信用力だ。

ネットの信頼性の問題はこれからもずっと続くだろうし、そこにお金が発生する限り、怪しい人はいなくならないだろう。
怪しい人がGoogleやAmazonの検索結果をハックして、ネットの信用力が落ちてくればくるほど、「信用できる人の価値」が相対的に高くなってくる。

皮肉なことに、怪しい業者が増えれば増えるほど、正直者が報われやすい世界になってくるのだ。

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