俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

初めて乳首をなめられた時の話。

突然のことなのですが、


乳首をなめられたことはありますか?


いきなりこんな記事を書いてしまうと、ぼくが今まで積み重ねてきた信頼は地に堕ち、


ツイッターでは大量のリムーブを食らい、


キモいキモいとコメントされ、


2ちゃんに悪口を書かれるかもしれません。


しかし、僕はこれだけは言わなければならないのです。


男でも、乳首をなめられることは、意外と気持ちがいいと。


これを伝えなければ、前に進めないような気がしたのです。



あれは大学1年生の時でした。


一人暮らしを始めた僕に、メールが来たのです。



「近くで模試受けてるから、終わったら会えませんか?」



高校の後輩の女の子でした。


ぼくが高校3年生のときに一度告白されて、それから特に何があるわけでもなく卒業を迎え、たまにメールを続けるくらいの仲でした。

高校生の時のぼくは硬派だったので、女の子に告白されたとしても、不特定多数と遊ぶようなことは一切しませんでした。


ぼくは、地元のコミュニティの中で、悪い評判が立つのを心から恐れていたのです。



しかし、大学に入って一人暮らしをしたばかりのぼく。


言ってしまえば、野生のライオンを街に放ったようなもの。


10代後半の性欲を抑えることなどできるはずがありません。


ぼくは二つ返事で


「OK(ドコモ顔文字)」


と送り、後輩の女の子の試験が終わるのを寝て待ちました。

もちろん、授業は全て欠席です。
そんなものに出るはずがありません。


「試験終わりました(ドコモの顔文字)


駅で待ち合わせでいいですか?」


というメールが来て、ぼくはベッドから飛び起き


「駅で待ってて(ドコモの顔文字)」


と送りました。

当時は「カフェ」というものを使ったことがなかったし、そもそも苦いコーヒーが飲めなかったので、


とりあえず散歩することにしました。


元気だった?


なんて聞きながら、大学の学食に案内したりしました。


一回のデートに1万円かかる今とは比べ物になりません。



豚汁とご飯で、300円でした。


「一人暮らし始めたんですか!?行ってみてもいいですか?」


と、瞳の住人かっつーくらい無垢な瞳で聞いてくるので、ぼくは「まさかの展開がありえるかもしれないな」なんて妄想しながら、二つ返事で


「よし、行こう」


と言いました。少し豚汁を残しました。


大人になると女の子を部屋に連れ込むためにはたくさん小細工しなければいけませんが、大学生はごく自然に家でご飯を食べ、家で缶チューハイを飲みます。



ぼくはコンビニで桃の缶チューハイを買い、家賃5万くらいの狭くてボロいアパートに帰りました。



部屋に入ると、どちらが話すともなく物語は始まったのですが、そこでぼくは異変に気付いたのでした。


こいつ...できる...!!!


と。


なんかこう、連れ込んだつもりが連れ込まれたみたいな。


あれ...俺、脱がされてる...?


みたいな。


でも、なんていうんでしょう。


わかるでしょうか。


女の子が攻めてくれるとき、


そこ、もういい、早く下の方行って!お願い!


とか、


もうちょっと今の場所キープで


とか、色々考えるじゃないですか。



なかったんですよ。



お前はドラクエの勇者かっつーくらい完璧なまでに導かれて。

ジョジョにジョジョに下の方に降りていく彼女に、ぼくの股間は完璧にスタンド状態。


で、そのままぼくのドラゴンを口にするかと思いきや、いかない。


また上に戻ってくる。



お前は時を巻き戻すスタープラチナか



すぅっと胸の位置まで顔を上げ、


そこで彼女は初めて、ぼくの乳首をなめたわけです。


はっとしました。


初めての経験でした。


男として、何かを失ったような。


男なのに、やられているような。



これ、悪くない。

うん、悪くない。



この子のすごいテクニックで、


普段は温厚な僕の悟空も



「クリリンのことかー」


と言わんばかりに立ち上がり、そのままカメハメ波を撃ち込んだわけですが、


とにもかくにも、一人暮らしのささやかな一夜を過ごすことができたのでした。


僕は満足でした。これこそが、自由な大学生活なんだと。

自分が誇らしくなりました。



その翌日のことです。


元々仲良かった高校の部活の後輩の女の子から、一通のメールが届きました。



「ヒデヨシさんって、Mだったの?」


何のことだとしらばっくれましたが、時すでに遅し。


あれほど守った評判は、エムヨシとして地に堕ち、



大学生のぼくは


「女の子はやった男のことはすぐ話す」


という教訓を学びました。


それでも。
ぼくは心から言いたい。


涙をこらえて言いたい。


ぼくに新しい世界を教えてくれて、ありがとうって。