ナルトの新作映画「BORUTO」観てきたってばよ!
前作『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』では、なぜか恋愛映画と化していた劇場版NARUTO。
今回はその恋愛の末、ナルトとヒナタが色々やって生まれた息子「ボルト」が主人公です。
ボルトの名前の由来は、かつての戦争でヒナタを庇い戦死した「ネジ」という男への敬意を込めてのもの。
姿形は父親の幼少期とそっくりで、寂しがり屋な性格も似ています。
さて、心はいつまでも少年ジャンプな私は、迷わずチケットを予約。
一人で行くのも寂しいので、手当たり次第LINEしまくって、「チケット奢る!なんならキャラメルポップコーンも奢るから!」と泣き落としをすることでやっと、一人映画館に付き合ってくれました。
手当たり次第に女の子にLINEしてビックリしたのは、あいつらどいつもこいつも皆、ナルトのことをほとんど知らないということです。
国民的漫画なのに、なぜ!?
ナルトってあの「~ってばよ」っていう忍者の漫画でしょ?
くらいしか知らない。
重要なの、そこじゃないから。
「螺旋丸って知ってるか?」
と聞いても、「知らない」。
「サスケがなぜ一度木の葉の里を去ったかわかるか?」と聞いても、「サスケって誰?」と言う。
馬鹿野郎ッッッ!!!!
お前・・・サスケを知らずしてNARUTOを語れるか!
とりあえず返事がきた子にはいきなり電話をかけ、NARUTOがいかに素晴らしい漫画なのかを力説した。
人を動かすのはいつだって情熱だ。
相手の都合など考えず、一方的にナルトを語った。
そしてほとんどの女の子が、誰も興味を示してくれなかった。
さらに腹立たしいのが映画館でのことだ。
俺はレイトショーで観に行ったんだけど、劇場にはけっこうな数のカップルがいた。
劇中、ナルトのバトルシーン。
劇場にいる男たちは身を乗り出し、手に汗握り、息を呑みながらバトルを眺めた。
息をつく暇もない興奮必至のバトルシーンだ。最高だ。
そんなとき、ふと気になって横の女を見ると、
寝ているのである。
映画ならではの迫力。
音が響き、映像も演出も臨場感満点。
周りをグルリを見ると、男はみんな、夢中になって映画に釘付けになっている。
しかし、よく見るとその横にいる女はほとんど寝ているのだ。
少なくとも半分くらいの女は寝ていた。
なぜだ。
そこ寝るとこじゃねぇだろ!
お前達にはバトルシーンに興奮する俺達の気持ちがわからんのか!
寝るな!
俺は悲しかった。
俺が夢中になっている横で、まさか寝られるとは。
顔面に螺旋丸を食らわしてやろうかと思った。
チャクラを無駄遣いするのももったいないので、ポップコーンを鼻に詰めるくらいでやめといたけど。
女よ。
お前たちには男のロマンがわからんのか!
お前、映画の特典でもらった小冊子。
これは宝物だろ!
平気な顔して捨てるなw
さて、全国の男性諸君。
君たちはきっと、苦労しているだろう。
そもそも一緒にナルトを観に行く人がいないと。
大人になったら一人でナルトの映画を観に行くのはちょっと恥ずかしい。
かといって、女の子を誘っても「今のナルト」をちゃんとわかっている奴は少ない。
ほとんどいない。
かといって、原作の単行本は全72巻もある大作だ。
全てを読ませるのは難しい。
映画「ナルト」に乗り気にさせるのは、ベッドの上で彼女をその気にさせるよりも難しいだろう。
俺は、君たちにそんな苦労をしてほしくない。
全国の女諸君。
君たちはきっと、困っているだろう。
彼氏がやたら誘ってくるもんだから仕方なくOKしたものの、ナルトのあらすじがわからない。
あまり気が進まないけど、とりあえず行くしかないか、と溜息をつく女達。
君たちにしてみれば、ベッドの上で彼を受け入れるより、ナルトの映画は受け入れがたいものだろう。
俺は、そんな君たちにもナルトを楽しんでほしい。
できれば映画では寝ないでほしい。
数学の授業が眠いのは内容がわからないからだ。
ナルトの映画も同じだろう。
そこで今日は、俺が必死にプレゼンした内容を紹介したい。
ナルト好きな彼氏には、彼女にナルトを紹介するときに使ってほしい。
ナルト知らん彼女には、彼氏とナルトの予習に使ってほしい。
あらすじがわかればきっと、女の子だってナルトを楽しめるはずだ。
ちなみに、一方的にナルトを語りまくると電話を切られることもあるので、そこは要注意だ。
原作読んだことない人でも3分でわかる「NARUTO」のあらすじ
忍者たちは里を作り、そこで暮らしていた。
ナルトは木の葉の里の忍だが、皆に嫌われている落ちこぼれだった。
ナルトが里の皆に嫌われているのは、かつて木の葉の里を襲った恐ろしい妖狐「九尾」がナルトの肉体に封印されているからだ。
後ろ指を指され、落ちこぼれだったナルト。
そんなナルトにも夢があった。
「火影になる」
という夢だ。
火影とは、木の葉の里の長である。
里の皆を思い、守り、導く者。
そんな火影にナルトはなりたかった。
ルフィが海賊王を目指すのと似ている。
落ちこぼれだったナルトは持ち前のど根性を発揮して、数々と任務をこなす。
強大な敵が現れても絶対に諦めないナルト。
里の中でも、そんなナルトを認める声がチラホラと出てくる。
ある日木の葉の里をかつてなく強大な敵が襲った。
ナルトが里の外で修行をしているときだった。
圧倒的な敵が現れ、里は壊滅寸前。
そこで現れたのが、修業を終えて帰ってきたナルトだった。
仙人の力を手に入れたナルトは何度も窮地に立たされながら、敵を撃破。
落ちこぼれだったナルトは里を救った英雄となった。
ナルトには幼少期からのライバルがいた。
サスケだ。
サスケはうちは一族という、エリート一族の末裔だ。
うちは一族は、サスケ以外は全て死んだ。
兄の裏切りによって、一族は壊滅させられたのであった。
そんな兄に復讐するべく、サスケは木の葉の里を裏切り、里を無許可で出る「抜け忍」となる。
復讐に取り憑かれたサスケ。
しかし実は、兄は一族を裏切ったわけではなく、弟であるサスケだけでも守るために、仕方なくクーデターを起こしたのだと知る。
サスケの兄イタチは、木の葉の里とうちは一族の戦争を避け、弟だけでも守るために一族を皆殺しにした。
一族を殲滅させることを条件に、弟の命を救った。
そのことを知ったサスケは、木の葉の里への復讐を誓う。
復讐のターゲットは、兄から里へと移った。
復讐に取り憑かれてしまったサスケだが、ナルトは諦めなかった。
まっすぐ自分の忍道は曲げねぇ
と、サスケを取り戻す決意を新たにする。
ナルトのまっすぐな情熱に根負けし、最後はナルトとの友情を再認識し、サスケは木の葉の里に戻ってくる(この辺、厳密には違うけど、映画の前提知識としてはこれで問題なし)
サスケと共に、忍界全体の脅威となったカグヤを倒したナルトは、木の葉の里だけではなく、忍びの世界全ての英雄として、その名を刻むのであった。
そしてナルトの長年の夢は叶い、ついに火影となった。
ヒナタという女と結婚し、二人の間に生まれたのが今回の映画の主人公である「ボルト」である。
火影となって多忙を極めるナルト。
そんなナルトに構ってもらえない寂しさから、イタズラばかり繰り返すボルト。
映画「BORUTO」の世界はここから始まる─────────
「BORUTO」の感想(ネタバレちょっとだけ)
前作「NARUTO THE MOVIE」の謎のラブコメ展開に比べて、今回はバトルシーンも多くて満足な出来でした。
てゆうか、木の葉の里、近代化しすぎじゃね?
ナルトの世界って江戸時代くらいの時代背景だった気がするんだけど、映画の中ではテレビとか掃除機とかパソコンとか普通に普及してた。
次の映画あたり、敵は忍術じゃなくって、爆弾で倒すことができそう。
三代目火影が大蛇丸を倒すために使った術は屍鬼封尽ではなく、まさかの薔薇、みたいな。
ナルトの活躍が少ないのが原作ファンとしては物足りないけど、主軸はやっぱりボルトなんですよね。
親子で敵を倒すっていうのは少年漫画の鉄板です。
セルを倒した悟空と悟飯。
大魔王に立ち向かったダイとバラン。
話忘れたけどドッジ弾平と弾十郎。
で、親子系の話では活躍するのは決まって子供の方なんですよね。
その辺、オッサンとなってしまった私としては、若干複雑な気分。
とはいえ、やはり圧巻のバトルシーンも楽しいし、ボルトが少しずつ変わっていくストーリーもよい。
俺はオッサンだが、やっぱりナルトは好きだってばよ!
原作を知ってる人は、ミツキの父親は誰なんだろうと考えながら映画を観るのもいいかもしれないですね!
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