俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

社会人こそ自己分析が必要だ。秘密のノートに自分をさらけ出すべきだ。


『人生の勝算』の中で、前田裕二さんは


「人生のコンパスを持つことが大事だ」


と言っていた。

人生のコンパスとは、言語化された価値観のことである。


自分が何を幸せと定義し、どこへ向かっているのかを僕たちは言葉にして理解していなければならない。


自己分析の目的は、人生のコンパスを持つことなのだという。


就活が始まったとき、僕は就活セミナーで教えられるがままに「自己分析」をやってみた。

考えても考えても自分のことなんてわからなかった。


というより、ありのままのワガママな自分を直視していたら就活がうまくいかなそうで怖かった。


形ばかりの自己分析で出てくるのは


「就活に都合の良いエピソード」


ばかりで、「面接ウケの良い、着飾った自分」を言葉にしただけだった。


本当の自分は何を求めているのかなんて考えることもなく、


「企業が好きそうなエピソード」


を語り、面接に臨んだ。


当然、内定は出ても、価値観のマッチングはできない。


価値観をマッチングさせようとすると、企業に合わない「ありのままの自分」をさらけ出すことになってしまう。


それでは内定はもらえない、と思っていた。


内定を持たない就活生の立場で、本心を探る自己分析を行うのは難しい。

まず内定をもらわないとスタート地点にも立てないと考えてしまうからだ。


だからこそ、社会人になってからもう一度、自己分析をしてみるべきだと思う。


僕たちは自分の夢や志なんて持たなくたって生きていける。


自分を出さず、個性を殺し、目の前の仕事をこなすことで、無難に会社員として給料をもらうことができる。


でもそうやって自分を押し殺していると、だんだんと自分のことがわからなくなってくる。

それでも生きていけるから。


人は言葉にできないことは理解できない。


自分が何が好きで、どんな人生を望んでいるのか、明確に言葉にできる人がどれだけいるだろうか?


考えるたびに、


「俺、自分のこと、全然知らねえな」


って思ってしまう。

自分が何を望んで、何が好きで、なぜそう思っているのかを言葉にするのはとても難しいことなんだ。







* * *


社会人になりたての頃、MIT教授の石井裕先生の講演を聴きにいった。


先生が


「『なぜ』を問い続けなさい。それが最後に哲学になる」


という話をしていたのが印象的だった。


その話は妙に頭に残り続けたんだけど、忙しい毎日を送っているうちに、「なぜ」を考えることも忘れて日々を過ごした。


そんなときにサウザーさんのブログで


「日記を書く習慣は遠大な計画を実行させるパワーになる」


という話を読んだ。


日記を書く習慣を持って、自分の人生の舵取りをしよう。


実は10年くらい前からずっと『ほぼ日記手帳』に自分の行動を記録し続けてきているんだけど、

自分のことを書き散らすには手帳よりもノートがいい気がした。


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それで早速『サウザーノート』と名付けて購入したのがこれ。


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価格が「2,000円」とちょっと高価だけど、コクヨの150円ノートを10冊買うよりも、1ページ1ページを大切にできて良い。


自分の心を記録したノートは「捨てづらい」ものでなければならないからだ。

コクヨのノートは正直、あっさり捨ててしまいがちだ。



上のがA5サイズで、持ち歩き用にA6のハーフサイズも買った。


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『ほぼ日記手帳』も使いやすくて好きだけど、ノートは手帳よりも自由度が高く、自分のことを好き放題書くのに適している。


ノートに自分のことを書き散らしていくのはとても良い。

ブログやツイッターではどうしても他人の目を気にしてしまうけど、ノートなら自分と一対一で向き合うことができる。


読者の方にもぜひおすすめしたい。


ブログには書けないような、本当の自分を余すところなく書いていく。

言葉にして書き残していくことによって、自分のことをより深く理解できるのだ。


逆にいうと、モヤモヤとしたイメージのままでは自分のことは理解できないし、説明もできない。


何かを見て感動したときは、なぜ自分がそれに心を打たれたのかを恥ずかしがらずに書く。

何かを見て怒りを覚えたときは、なぜ自分がそれに腹が立ったのかを思うがままに書く。


そうやって、「なぜ」を掘り下げていくことで、自分が少しずつ見えるようになってくる。

自分が見えるようになってくると、自分が何をしたいのかもわかってくる。


これがとても大事だと思うんだ。


自分のコンパスを作るって、こうやって自分の価値観と向き合っていくことだと思うから。



僕たちは日々を忙しく過ごすあまり、「自分が本当に望んでいること」が見えにくくなってしまっている。

というか、考えずに生きている。


手元にノートを置いて、自分の想いを紙に吐き出すことは、隠れた自分の想いを見つけることだ。


何か思いついたらアイデアを書き残しておいてもいい。

目標ができたらノートに書こう。


僕は意志が弱いので、目標は何度も何度もノートに繰り返し書いて、かろうじて意志の力を保っている。

目標を何度も紙に書くことで、エナジードリンクみたいに力が沸いてくるのだ。


目標は一度書くだけじゃなく、繰り返し書くのがいい。


人に何度も同じ目標を宣言するとウザがられるかもしれないが、ノートは絶対に文句を言わない。

ただ黙って僕たちの心を映し出してくれる。


30歳を越えて改めて気付いたことがある。


世の中には、自分のことを100%理解してくれる人なんていないってことだ。


親も、彼女も、友達も。


誰一人として、自分のことを100%理解してくれる人なんていない。


他人に100%の理解を求めるなんてとても傲慢で、せいぜい70%くらい分かってくれたら感謝していいと思う。


でもね、ノートだけは100%、ありのままの自分を映してくれるんだ。

自分を写す鏡のようにノートを使えばいい。



最近、ネットではサロンが流行しているように見える。

たくさんのサロンが設立され、サロンで熱心に活動している人もいる。


そういう人たちもぜひ、一度ノートに自分のことを書いて、自分を見つめ直してみてほしい。


サロンに入って、満足してないか?

サロンに君臨するカリスマの価値観に影響されすぎて、本心を忘れてしまってないか?


誰にも見せることのない秘密のノートに自分の想いを吐き出せば、ノートが自分の心を正確に映し出してくれる。


世の中では


「好きなことで、生きていく」


とよく言われるけど、自分の好きなことを見つけるには


・実際やってみる

・自分を見つめる


という2つのプロセスをくるくると回していかなきゃダメなんだ。

そのうちの片方、


「自分を見つめる」


ために、ノートに想いを書き残すことは、とても手軽で有効な手段だ。