『竜馬がゆく』に学ぶ「議論しないこと」の大切さ



昨日は『臆病者のためのツイッターアカウント運用入門』という記事で、守りの運用について書きました。


臆病者のためのツイッターアカウント運用入門


今日は昨日の記事の続きです。


インターネットではたびたび論争が起こります。

ツイッターでは

  • デートにサイゼリアを使う男の是非
  • デートは奢るべきか割り勘か
  • 年収
  • 学歴
  • ハイスペック・ロースペック
  • モテ・非モテ
  • スクールカースト

などの話題が繰り返し繰り返し話題に上がり、毎回似たような議論を繰り返し、全く決着がつきません。


それもそのはず。

ネットで議論したからといって、相手を屈服させることはできないし、納得させることもできないし、信頼関係を築くこともできません。


ネットでの論争を見かけたとき、僕はたびたび『竜馬がゆく』の一節を思い出します。


「竜馬は議論しない。

議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬ、と自分にいいきかせている。

もし議論に勝ったとせよ。相手の名誉をうばうだけのものである。

通常、人間は議論に負けても自分の所論や生き方は変えぬものだし、負けたあと、持つのは、負けた恨みだけである」


新装版 竜馬がゆく (3) (文春文庫)

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「議論に勝っても人の生き方は変えられない」と意識しておくだけで、ずいぶん振る舞いが変わってきます。

ネットに限らず、議論の前提には

  • お互いがバックグラウンドを共有していること
  • 議論の先に「相手を屈服させる」以外の前向きな目的があること
  • 個人の思想や価値観と議論を切り離すこと


が必要です。


それらがない場合は、議論はできる限り避けるべきだと思います。


以下、その他守りの運用ネタです。

炎上に便乗しない


ソーシャルメディアの「守りの運用」について語る記事なので、もう少し別の観点からも書いてみます。


ネットでは陰湿なイジメのような構図が出来上がることが多いです。

特に多いのが、


炎上している人に石を投げる行為


です。


みんなが叩いている人は一緒に叩いてもいい、と思われがちですが、

やられている方はどの一撃も痛いし、後に恨みを残します。


なので、できる限り炎上に便乗しないようにしましょう。


本当に何かを言いたいときは、みんなが叩いているときではなく、平常時に堂々と意見を言うのがいいと思います。


そうやって平常時に「これはダメだと思う」みたいなツイートをしたら、アルファアカウントにブロックされました(泣)



交友関係を広げすぎない


ソーシャルメディアをどんな目的で使いたいかによるのですが、人間関係を広げすぎると消耗します。

ネットは素晴らしい出会いを生み出してくれる一方で、稀に悪意を持っている人に遭遇することもあります。


僕はもともと臆病なのであまり人に会わないし、運が良く出会った人はみんな良い人ばかりでした。

一方で、ノーガードで人にたくさん会いまくって、匿名掲示板にあることないこと書かれるような事件をここ数年で何度も見てきました。


信頼して会ったのに、そんなことになったら辛いっすよ。


人と会うときは、その人がどんな情報発信しているかによく注目するといいです。


ネットでガチでヤバイ人はリアルでもガチでヤバイし、ネットで考え方に全く共感できない人は、会っても考え方に共感できないはずです。

ネットの発言は、その人の頭の中を表現しているわけですから。


ネタでヤバイ人っぽく振る舞っている人なら全然大丈夫です。

その辺は自分の感覚を信じましょう。


特に会社員の場合は、リスク許容度が低い場合が多いと思います。

なので、人に会うときは慎重になるのがいいです。


でも大前提として、


「人に見られてダメなことは発信しない」


を守っていれば、誰に会っても致命傷を負うことは少ないはずなので、まずは自分の発信に注意しましょう。


余談ですが、自分のコンテンツを持ってずっと発信し続けていれば、人に会ってもらいやすくなります。


コンテンツを発信することは、ソーシャルで信頼を積み重ねるということだからです。


性的なコンテンツには特に注意


性的なコンテンツには悪魔的な魅力があります。

どんなストーリーでも面白いし、ページビューも跳ねます。


ただ破壊力がある分、取扱いには気を付けなければいけません。


リアルの自分に跳ねたときに喰らうダメージも大きいですし、異性関係は表現の仕方によっては炎上リスクも高いです。


オフで異性と会って、人間関係がもつれたという噂も何度か聞いたことがあります。


Voicyやnoteのような閉じたメディアだと炎上しにくいのですが、ツイッターのような

  • 完全に開かれている
  • 気軽に読める(読むまでの障壁が限りなく低い)

特性のあるメディアでは、人の目に入る機会も段違いに多いので、自分と属性の違う人の目に触れる機会が増えます。

つまり、炎上しやすくなります。


人に気を遣いすぎると表現が丸くなってつまらなくなるので、バランス感覚が難しいところです。

性的な表現を取り扱うときは特に注意が必要なのは間違いないです。

インターネットは負けるが勝ち

インターネットではなるべくケンカしないのが大事です。

ケンカの先に得るものはなく、残るのは恨みだけだからです。


誰かを怒らせてしまったときも、相手は本気で怒りまくっているというよりは、


「謝罪させたい」


「屈服させたい」


場合がほとんどなので、早めに謝ってしまえば炎上しづらいです。


インターネットは負けるが勝ち。

プライドよりも実利を取るのは全然アリだと僕は思います。


カリスマで売り出している人はなかなか謝りづらいかもしれません。

その辺は自分のキャラとの相談になりますね。

業者は選ぶ

フォロワーが増えると、業者的な人から声がかかる機会が増えてきます。

インターネットの影響力はお金につながっていくからです。


サロンだったり、有料メルマガだったり、ウェブライター的な仕事だったり、色々なお誘いがあると思います。


ただ、パートナーは慎重に選びましょう。

ビジネス臭がした途端、一気につまらなくなってしまったアカウントがいくつもあります。


僕は面白い女子垢が大好きなので見つけるたびにフォローするのですが、

業者化して少しずつアカウントがつまらなくなっていくのを見るのは本当に辛かった。


お金儲けは全く悪いことではありません。


むしろどんどんビジネスを広げるべきだと思うのですが、タッグを組む業者は面白い人の方がいいです。

ワクワクするような企画を打ち出せる人がいいです。

お金が先行しすぎるとアカウントが死んでしまいます。


アカウントの個性を殺さず、アカウントを活かす方向で仕事を進めてくれる人と組むのがいいと思います。



* * *


なんかまだまだ書きたいことがたくさんあるのですが、終わらないのでここまで。

ツイッターは最も楽しい趣味なので、語り出すと止まらないですね...。


今、この記事書いてるのが午前1時52分なんですが、明日は7時30分から仕事という...。

毎日書き続けるのもなかなか大変ですが、できる限り雑にならずに発信し続けていけるよう頑張ります。