木嶋佳苗死刑囚が獄中で3度目の結婚をした。
3度目の相手は週刊新潮の編集者の方で、木嶋佳苗の「拘置所日記」では「王子」と呼ばれていた。
木嶋佳苗死刑囚の結婚について、ネットでは意見が二分している。
ひとつ目は、木嶋佳苗の異常な魅力によって、出会う男を次々と魅了してしまったというもの。
もう一つは、死刑囚と接見するために体を張って戸籍を売ったというものだ。
あのな
— Dante (@take4_fox) 2019年4月24日
死刑囚と接見できるのは限られた人にしかできないのよ
接見できる数少ない存在のうちの一つが「夫婦関係」で、これは取材して独占手記を得るためのものなのよ
愛し合った結果とか、婚活女子も見習えとか、何で私は結婚が…とか、馬鹿なこと言ってんじゃねーぞ(笑) https://t.co/Yk8yJgLyuP
何が真実かは当事者同士にしかわからないだろうし、おそらくその真実が語られることはない。
わかっているのは、木嶋佳苗と結婚した週刊新潮の編集者は元々妻子持ちで、木嶋佳苗と結婚するために離婚したということ。
もう一つは、編集者本人が「今後彼女について記事を書くことは基本的にはないと思います」と宣言していることだ。
ニュース元:木嶋佳苗死刑囚と結婚した新潮デスク 妻子いるのに離婚までしたか
木嶋佳苗のモテテクとは
木嶋佳苗には人知れぬモテテクがあって、その凄まじいスキルによって相手の男を次々と落としているという話がある。
たとえば木嶋佳苗は自身のブログで「王子」と呼ぶ男のスーツ姿の素晴らしさを何度も褒めている。
たったこれだけの画像からも複数のモテ要素的なものは見つかる。
第一に、木嶋の字は大変美しい。
人は限られた情報の中から相手の様子を想像してしまうものだ。
平安時代の貴族のように、文通しながら相手への想像を膨らませた場合、木嶋の美しい文字は本人の人間性をも美しく見せていた可能性はある。
第二に、木嶋は自分が死刑囚にも関わらず凛として上から目線だということだ。
彼女は死刑囚の立場になっても誇りを失っていない。
手紙をよく読むと、相手を褒めつつも、基本的に木島が上から評論していることがわかる。
男の立場からすると木嶋から「認めてもらっている」ように捉えてしまいかねない。
木嶋はその立場や自身の容姿について、微塵も卑下することはない。
恐るべき自己肯定感の高さである。
そしてその自己肯定感の高さが後光のように差し込み、木嶋を魅力的に見せてしまった可能性はある。
非モテの目に映る木嶋は天女のように見えたのかもしれない。
第三に、手紙からは木嶋のセルフツッコミ力の高さが伺われる。
■■さんはどんな仕事をしているんだろう
今度、王子とのデートに同伴すれば良いのに。
■■さんなら会ってあげるのに。
大きく出てみました……すみません。
上から目線で行き過ぎたところで軽くセルフツッコミを入れて、謙虚さを演出する。
木嶋の知能の高さを感じさせる一文だ。
まとめよう。
自己肯定感の高さからくる自信が彼女を魅力的に見せている可能性はある。
「媚びぬ、引かぬ、顧みぬ」と言わんばかりに罪を犯してもへりくだることなく、堂々と男を評論している。
木嶋からは何も学ぶ必要も見習う必要もないが、「自信」には人を大きく見せる効果があることは覚えておきたい。
また木嶋は相手の心情を的確に把握し、「言いすぎたら引き、ギリギリまで攻める」恋愛テクニックを使っている。
僕が以前「恋のヒット・アンド・アウェイ戦略」として提唱したものに近い。
関連記事:顔が可愛くないのに合コンでモテる女の子に共通する3つの特徴
木嶋は心理的な駆け引きに長けており、「どういう振る舞いをすれば相手がどう反応するか」をよく理解している恋愛モンスターであるともいえる。
とはいえ、どんなにテクニックを駆使しようと、それなりに恋愛経験を積んできた男には小手先のテクニックは通じない。
50回くらい合コン修行を積むと
「あ、こいつテクニック使ってきてんな」
くらいは簡単に見抜けるし、容姿に優れない女にテクニックを使われたところで結婚までは踏み込むモテ男はいない。
木嶋のモテテクは、褒められ慣れていない男性や、女性経験が少ない男に対して極めて有効なのだ。
基本的に社会に出たら会社で褒められることなど滅多にないし、モテない場合は女の子も自分のことを褒めてなどくれない。
「手放しで相手を認める」木嶋のやり方は砂漠に降る雨のように心に染み込んでいったのかもしれない。
ちなみに今回の結婚相手は既婚者で女性慣れしているはずだ!と主張する人もいるかもしれないが、結婚しているからといって女性関係の経験値が豊富なわけではないのは、これまでの人生で出会ってきた既婚のキモい人を思い出せば明らかだろう。
結婚に妥協は付き物だということだ。
モテるためには愛などいらぬ
結婚には愛があった方がいいが、モテるために愛はいらない。
というか、相手を選ばなければ世の中の多くの人は「モテる状態」を経験することができるだろう。
木嶋佳苗が獄中で三回結婚したことから学べる教訓は
— ヒデヨシ (@cook_hideyoshi) 2019年4月24日
「モテスキルがあればどんな環境でもモテる」
なんてことでは決してなく、女の人は相手を選ばなければいつでもどこでも結婚できるってことだよ。
現実問題「相手を選ばず」なんてできないから苦労しているわけで、テクニックや魅力の問題ではない。
藤沢数希さんが「インターネットは、現代社会にバラ撒かれたアヘンである」という記事で図示した「IT革命+自由恋愛主義によって恋愛市場におきていること」はたびたびネットでも引用される*1
ここに書かれているように、モテはモテ度上位層に偏在している。
お見合いでマッチングしていた時代のように、全ての男女がパートナーに恵まれるチャンスを持てるわけではない。
しかし、みんなが欲しがる上位層ではなく下位層に目を向けることで、オタサーの女王になることができる。
自分勝手な推測で申し訳ないが、木嶋もおそらくは非モテ層に目を向け、狙いを定めたのだろうと予想している。
木嶋佳苗にとって男はチューイングガムのようなものだ。
とりあえず口に入れて、味がなくなったら捨てる。
飽きたら捨てる。興味があったらまた口に入れる。
その繰り返しで男を騙し、詐欺で財を成した。
木嶋佳苗は自由恋愛市場の歪みを突いた魔女ということもできる。
繰り返しになるが、木嶋のテクニックは恋愛市場上位層には通用しない。
コリドー街でもモテないし、クラブでも誰にも相手にされない。
ブスだからだ。
それでも何度も繰り返し結婚できたのは、木嶋が相手を選ばなかったからだ。
冬の乾ききった馬糞のように結婚を軽く扱っていたからだ。
テクニックは容姿の魅力を補わない。
どうしても結婚がしたいなら、選ぶ相手を妥協すればいい。
「策士、相手を選ばず」
これが木嶋から学べる最大の結婚テクニックである。