日経オフィスパスを使ってみた感想



「日経オフィスパス」という月14,980円でシェアオフィスが使い放題になるサービスを7月から利用していました。

オフィスパスを契約すれば、自宅周辺に限らず、都内だろうと郊外だろう地方だろうと、提携されているオフィスならどこでも使えます。

ユーザーインターフェースはこんな感じです。

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ログインしたら右上にQRコードのボタンが表示されます。
気になるシェアオフィスに行って、受付でQRコードを読み込んでもらえば利用開始できます。

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銀座で19時から待ち合わせの約束があるときに、ちょっと早めに着いてしまったのでシェアオフィスに行って本を読む、みたいな使い方もできます。

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空いた時間はカフェで過ごす人が多いかと思いますが、オフィスパスがあればカフェは使わずに済みます。
多くのシェアオフィスではコーヒー飲み放題のサービスがついてますし、カフェより広くスペースを取って、落ち着いて本を読むことができます。

月額利用料金は14,980円と決して安くはないため、利用できる頻度をよく考えなければいけませんが、外出が多い人にとっては大変便利なサービスに感じました。

目的別・オフィスパスの使い方

オフィスパスは様々な目的に使えます。

作業場所の確保

作業場所を確保する目的でオフィスパスを利用する人が最も多いでしょう。
家の近くのシェアオフィスをメインの作業場所にして、出かける予定があるときは別のオフィスを利用する、というものです。
オフィスパスの場合は複数のオフィスを日替わりで利用できるので、気分転換したい人に有用です。

家賃を抑えている人は、部屋に机を置くスペースがないかもしれません。
そういう人はシェアオフィスを使えば、部屋に余計な机を置かずに外のオフィスで仕事ができます。

カフェ代わり

オフィスパスは都内の主要駅の多くに契約店舗があるため、お出かけの際の休憩場所代わりに使えます。
カフェだと座れないこともありますが、オフィスパスはウェブで空席があるか確認できるので、

「行ってみたけど座れない」

ことは基本的にはありません。

コーヒー飲み放題サービスがついているオフィスも多く、わざわざカフェで400円払ってコーヒーを飲まずとも、シェアオフィスでドリップコーヒーを飲んでゆっくりできます。

本命のシェアオフィスを見つける準備

オフィスパスで色々なシェアオフィスを見て回って、本命を見つけたら一つのシェアオフィスで契約する、という使い方もできます。
後述しますが、やはり荷物を持ってオフィスを渡り歩くのは重くて辛いものです。
一つのオフィスを契約して、荷物をそこに置いて手ぶらで出かけた方がずっと楽です。

また人間の性質なのか、やはり決まった時間に決まったオフィスに行く方が、仕事のリズムが整えやすいように感じます。

「今日はあっちのオフィス、明日はこっちのオフィス」みたいにフラフラすると、そのたびに余計な決断をしなければなりません。意志力は消耗するものなので、オフィスに行く程度のことで貴重な意志力を消耗したくないですよね。

もちろん、オフィスパスでも決まったオフィスに通い続けることは可能なので、オフィスパスを使ったまま根無し草をやめることもできます。ただそこには少し制限があります。

オフィスパスのデメリット、制限

オフィスパスでは様々なオフィスが解放されているのですが、制限もあります。
たとえば、「コワーキングスペースのビズコンフォート」は、本契約の人は24時間365日使い放題になりますが、オフィスパスユーザーは「平日9:00から18:00まで」みたいな制限があります。

平日はいいけど土日はオフィスパスユーザーに開放していないケースも多く、

「オフィスパスを使えばどこのオフィスも使いたい放題」

とはなりません。

以下のようなオフィスパス上の検索画面でオフィスの情報を確認することができます。

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関心のあるオフィスが何時から何時まで利用できるのかはよく確認しておいた方がいいです。

利用のタイミングに注意

オフィスパスは月ごとに利用料金が課されます。
7月20日から利用しても、7月分の料金(14,980円)を支払うことになります。

次の8月は8月で、また14,980円かかります。
月の始めのタイミングで利用開始するのがよいでしょう。

解約は簡単にできます。
オフィスパスに「翌月から利用を停止する」みたいなリンクがあるので、そこをクリックしていけば、「利用は当月まで」となります。

有料自習室とシェアオフィス、どちらがいいか

オフィスパスではシェアオフィスの他に、いわゆる有料自習室と呼ばれるような場所も使えます。
シェアオフィスは開けた空間で席を選んで座り、そこでパソコンを開いて作業するようなイメージで、
有料自習室は閉じた空間で一人で黙々と勉強するイメージです。

写真を見たほうがわかりやすいですね。
シェアオフィスはこんな感じです。
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美容室に行く前の空いた時間に使った青山のシェアオフィス。

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オシャレな会社みたいですね。

下の写真が渋谷の「勉強カフェ」です。オフィスパスで使えます。

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大学の図書館の自習室っぽい雰囲気がありませんか?


ここ3週間ほど、空いた時間でシェアオフィスや有料自習室を使ってきました。
個人的に至った結論は、

「シェアオフィスよりも有料自習室が好き」

というものです。

僕のように一人で誰とも喋らずに作業する場所を求めている人間にとって、シェアオフィスは開けすぎています。もっと一人で閉じこもりたい。

他人の声が聞こえない場所で、一人でパソコンを打ち込みたい。

陰キャっぽい主張ではありますが、シェアオフィスに行くだけで人脈が広がるわけでもないし、他人の話し声は集中を削ぎ、聞こえていいことはあまりありません。

なので、わざわざオープンなスペースで作業するメリットは僕にはあまり感じられませんでした。

好みや目的によって意見は分かれますが、一人で集中したいなら自習室タイプに行った方がいいと思います。

パソコンを持ち歩くのは重くて辛い

オフィスパスは大変便利ですが、本契約の人と違い、特定のオフィスのロッカーを借りて荷物を置いておくことができません。
いちいちMacBookをリュックに入れて移動するのは正直重くて辛かったです。

ノマドワーカーみたいな人が少し前に流行りましたし、世界的にはパソコン一つで仕事している人が増えているらしいのですが、自分がパソコン一つ背負って移動してみてわかったのは、

「パソコンは意外と重い」

ということです。

できれば持ち歩きたくない。

なので、作業効率を上げて本気で自分の作業に打ち込みたい人は、

・有料自習室を借りて、ロッカーも契約し、固定の席に毎日通う

のがいいのではないでしょうか。