【Mac】「Duet Display」を使ってiPadをディスプレイ化する手順



この記事では「Duet Display」というアプリを使って、iPadを外部ディスプレイとして利用する方法を説明します。

Duet DisplayはMac、Windows両方で使うことができます。
また、ディスプレイ側もiPad, iPhoneなど全機種に対応しています。

Duet Displayのその他の特徴は有線接続である点です。
Bluetoothでつなげよと思うかもしれませんが、有線であるがゆえに遅延が少なくなるというメリットもあります。

生産性を上げるためにデュアルディスプレイにしているのに、操作遅延が発生してイライラさせられるのは本末転倒です。

実際に今、この記事を仕上げる際にDuet Displayを使いながら書いているのですが、マウス操作等もストレスなく、自宅にあるディスプレイとほぼ変わらない使い心地で利用できています。

なお、自分の環境は

  • MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)
  • macOS Mojave
  • iPad Pro 12.9 インチ (第 3 世代)

となっています。

ケーブルはAppleの公式ショップで「mophie USB-A Cable with USB-C Connector(1m)」を買いました。
AmazonでUSB-A→USB-Cのコネクタを買ってもうまく接続できなかったので(おそらく不良品)、少し高くてもAppleで公式品を買うのがいいと思います。2200円です。

mophie USB-A Cable with USB-C Connector(1m)

コネクタがUSB-Cなのかライトニングケーブルなのかは間違えないようによく確認してください。
僕は手持ちのiPhoneは古い機種なのでライトニングケーブルで接続しますが、iPadは比較的新しいため、USB-Cで接続するようになっています。

それでは手順を説明します。

Mac側に「Duet Display」をインストールする

下記のリンクから母艦となるMacに「Duet Display」をインストールします。

Mac版は「ダウンロード Mac」です。左側の「ダウンロード PC」はWindows用です。

https://www.duetdisplay.com/jp/

クリックするとzipファイルがダウンロードされます。

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ダウンロードされたzipファイルを解凍すると「duet.app」が使えるようになります。
この「duet.app」がMac側のアプリとなります。

ダブルクリックでDuetをインストールすることができます。
インストール途中で、「システム環境設定を開き、必要に応じてduetを認証してください」と出てきます。

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ディスプレイとして利用するために、Mac側でアプリケーションの挙動を許可してあげなければいけません。

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「セキュリティ環境設定を開く」をクリックして、「Duet, Inc.」のソフトウェアを許可します。

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その後、Macを再起動します。

再起動後、Mac側でアクセシビリティの設定を行います。
ディスプレイの左上にあるリンゴのマークをクリックして、「システム環境設定」を開きます。

「セキュリティとプライバシー」を開きます。
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プライバシータブを開き、左下の鍵のアイコンをクリックして、変更可能な状態にします。
それから「duet.app」にコンピュータの制御を許可します。

(下の写真は鍵アイコンをクリックする前のものです。左下の「カギ」をクリックして変更できる状態にしてください)

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ここまでの手順でMac側の準備は完了です。

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iPad側に「Duet Display」をインストールする

「アプリストアからiOSコンパニオンアプリをダウンロードするのもお忘れなく。」と表示されるように、次はiPadにDuet Displayをインストールします。


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iPadからApp Storeを開き、「Duet Display」と検索してください。
こちらは複雑な手順はありません。

USBで接続しながら、インストールすればいいだけです。
iPad側でDuetを起動すると自動的にディスプレイとして動き出します。

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ちなみにこの写真でタブレットスタンドとして使っているのは、Lomicallのスタンドホルダーです。

用途と感想

働き方改革の影響か、オフィス以外での働き方を模索する動きが出てきました。
会社がコワーキングスペースと提携するような動きが出てきていたり、「自宅やオフィス以外で仕事ができる」場所は増えてきているように感じます。

oreno-yuigon.hatenablog.com

外での仕事は気分転換にもなって個人的には好きなのですが、やはりディスプレイは2つあった方が生産性は高くなります。
片方を参照用、もう片方を作業用として使いたいからです。一つのディスプレイの中でいちいち画面を切り替えるのは煩わしいですよね。

とはいえ、重いディスプレイを外に持ち運ぶわけにもいかず、どうしたらいいかと思案していたときに見つけたのが

「iPadをディスプレイとして使う」

というテクニックでした。

iPadなら簡単に持ち運びできるので、場所を選びません。
大きさはさすがに自宅やオフィスには及びませんが、ブラウザで参照する分には困ることはありません。

縦方向、横方向両方に対応しているのもGoodです。

ということで、1,200円でiPadをデュアルディスプレイ化できる「Duet」は大変便利なアプリだと感じました。

その他のiPadをディスプレイ化するアプリとしては、

  • Luna Display
  • Side Car
  • iDisplay

などがあるようです。
僕は試していないので言及しませんが、気になる人は検索してみてください。

色々とアプリはありますが、個人的な感想としては、Duet Displayを使っておけば今後も特に不満は出ないように思います。

Duet DisplayでMacがフリーズするエラーが多発

2019年12月に追記しています。
macOS Catalinaにアップデートしたあたりから、Duet Displayを使っているときにMacがフリーズするようになりました。

ディスプレイとして使っているiPad側でスクリーンショットを撮ったり、動画を再生したタイミングでMacが停止し、キーボードの入力も何も受け付けなくなってしまうのです。

そうなると、電源ボタンを長押しして強制再起動するしかありません。
作業内容も全て消えてしまうため、実害は非常に大きいと言わざるを得ません。

今のところMacのフリーズは解消する気配もないため、しばらくはDuet Displayの利用は推奨できません。

キーボードの入力を受け付けなくなるエラーも

2020年1月に追記しています。

Macで作業中にフリーズしてしまい、キーボードの入力やマウス操作を全く受け付けなくなってしまいました。

何をしても作業が再開できないので、対処方法は電源ボタンの長押しによる強制再起動しかありません。

このような完全フリーズが3日ほど続き、2015年に購入したMacの寿命を疑ったのですが、物は試しでMacBook側のDuet Displayをアンインストールしてみました。

すると、奇妙なフリーズは起こらなくなりました。

フリーズの原因が100%、Duet Displayによるものとは断定できないのですが、実際に起こった現象として

「Duet Displayをアンインストールしたらフリーズが起こらなくなった」

のは事実です。

もしDuet Displayをインストールしている方の中で、不可解なフリーズに悩まされている方がいたら、一度アンインストールを試してみてください。