この記事で伝えたいことは3つです。
一つ目は、「リメンバー・ミー」はめちゃくちゃ良い映画だったから、ぜひ観に行ってほしいということ。
二つ目は、「リメンバー・ミー」を観に行くときは、眼鏡はやめてコンタクトにしてほしいということ。
三つ目は、「リメンバー・ミー」を観に行くときは、ハンカチを忘れないこと。
この三つを守ってくれさえすれば、それだけで十分です。
僕は事前に情報を集めることもなく映画館に行って、完全にやられました。
コンタクトをつけずに眼鏡で行って、溢れる涙を拭うのが大変でした。
これは失敗したなと。眼鏡マジで邪魔くせえと。
そんなに俺を泣かせるなよ...。眼鏡が曇ってスクリーンが見えねえよ。
制作メンバーは「トイ・ストーリー3」でお馴染みのリー・アンクリッチとダーラ・K・アンダーソン。
一緒に行く女の子には
「リメンバー・ミーの監督はトイ・ストーリー3と同じ人だよ」
みたいなウンチクを語るのもいいでしょう。
映像がとにかく美しく、なんとなくですがキングコング西野さんが製作を指揮したことで有名な「えんとつ町のプペル」の絵を思い出しました。
映画の最初になぜか「アナと雪の女王」のストーリーが始まって、何も知らない人は
「あれ?観る映画、間違ったかな?」
と不安になるかもしれませんが、「リメンバー・ミー」と「アナと雪の女王」は全く別のストーリーなので安心してください。
最初の30分くらいはアナ雪のサイドストーリーが流れます。
「それ、いるの?」
と思う方もいるかもしれませんが、アナ雪ファンには嬉しい演出だと思います。
「リメンバー・ミー」の内容について、ここでネタバレするわけにはいきませんが、ストーリーが綺麗につながっていって、最後はディズニーらしく幸せな気分で終わることができる映画です。
僕は漫画や映画ですぐ感動して泣くおっさんなのですが、「リメンバー・ミー」は僕に限らず泣いている人がたくさんいました。
涙もろい人は注意してください。ハンカチを忘れると大変なことになります。
映画のストーリー上とても重要な曲が流れるシーンで
ズルルルル
と鼻水ノイズを流してしまうことになりかねません。
ハンカチを忘れた人は、鼻水は垂れ流しておきましょう。人生時には我慢も必要です。
夢を追いかける少年に感動する人
時を超えた家族のつながりに感動するする人
数々の伏線がつながっていくストーリーに感動する人
色んな人がいると思いますが、間違いなく「外さない映画」だと思います。
いま、デートにチョイスするなら「リメンバー・ミー」でしょう。
二人の良い思い出になるはずです。
それに「リメンバー・ミー」なら映画を観た後にLINEを既読スルーされても大丈夫です。
そんなときはすかさず、
「リメンバー・ミー」
と送りましょう。
ディズニーの奇跡は死んだLINEも蘇らせてくれます。
忘れられたら消えちゃうからね。
では、ここから先は映画を観たことのある人向けの話です。
映画の後にカフェに行って話すような。
まだ観たことがない人はここでブラウザを閉じてほしいです。
映画を観終わったあとにまた会いましょう。
* * *
この映画を観ながら、最初は
「家族の反対を押し切って夢を追いかける少年のストーリー」
だと思っていました。
少年ジャンプ的な展開で、主人公が伝説の勇者の子孫だった...みたいな。
最初は緊張して歌うこともできないけれど、突然先祖の力が降りてきて、奇跡のコンサートを実現する...的なストーリー。
よくあるじゃないですか。
浅かったですね。
僕は全然浅かった。そこは天下のピクサーですよ。
デラクルスに会えたところでストーリーが最高潮を迎え、死者の国で祝福されたまま、現世に帰るのだと思いました。
マジで、ギリギリまでそう思ってました。
デラクルスの血を継ぐ者として現世に凱旋帰国して、曽祖母ココに曲を聴かせてハッピーエンドなのかと。
「音楽の力は偉大だ」
的なノリで終わることを想像していました。
いやー「リメンバー・ミー」は僕の想像を超えましたよ。
まさかあの破れた写真の人が、ヘクターだったなんて。
そうきたか~。
デラクルス、悪だったか〜と。
「思い出してくれる人がいなくなれば、死者の存在も消えてなくなる」
という設定もいいですよね。
ココの記憶がなくなると、ヘクターも消えてなくなってしまう。
消えかけた記憶。消えかけたヘクター。
そこに流れる「リメンバー・ミー」
僕を忘れないで。
この映画、他の国では「Coco」というタイトルで上映されているのですが、僕は「リメンバー・ミー」で良かったと思います。
だって、「リメンバー・ミー」こそが、この映画の主題じゃないですか。
曲が家族をつないだんです。
リメンバー・ミー。
リメンバー・ミー。
曲が記憶をつなぎ、絆をつなぎ、ヘクターを死者の世界につなぎとめた。
「それは、時を超えて―家族をつなぐ、奇跡の歌。」
映画のキャッチコピーはまさに、「リメンバー・ミー」の本質を表現していると思います。
時を超えて家族をつなぐ歌。
それが「リメンバー・ミー」なんです。