僕はいつも振られてばかりだ。
今回は、年末の飲み会のあと、クラブに行って連絡先を交換した子だった。
クラブ内でずいぶんと仲良い感じになり、今回もわざわざ1時間半近くかけて会いに来てくれた。
完全に勝てる流れや...!
と、最終回の夜神月ばりに勝ちを確信していたのだけれど、終電でグッバイされてしまった。
泊まっていってくれればよかったのに!
さて、ここ最近の惨敗を振り返って、デートの際に注意することをまとめてみる。
まず、ここ二日間と言わず、ここ最近で惨敗したデートの全てに共通することが4つある。
第一に、アルコールを一切入れていない。
飲むとしてもソフトドリンク。翌日の生産性を落とすのを嫌ってのことだ。
こっちも飲まないから、相手も飲まない。
お互い全く酔っていないため、相手に「酔ってるから」という言い訳が用意されない。
アルコールは理性による判断力を弱め、本能の欲求を強くする。
初めてのデートでそのままいい雰囲気にしてしまいたいときは、アルコールを一定量摂取する必要があると感じた。
アルコール無しで行けることもあるが、アルコールがあった方がお互いの心の距離が縮まる。
結果、成功確率がかなり高くなる。
アルコール有り(かつ、丁寧なデート)だと仲良くなれる確率は80%以上になるが、アルコール抜き(に加えて、さらに色々と適当)なパターンだと、勝率は10%~20%近くまで落ちる。
どんな相手に対しても、雑なことをしてはいけないのだ。
可愛さ云々の前に、同じ人間だということだ。
第二に、さっさと振られる時はデートの時間が極めて短いということだ。
敗戦のほとんどが、1時間も経たずに食事を切り上げている。
デート中に、お互いの関係性を作り、適度に笑いを入れ、相手が好意を持つような状態を作る。
信頼関係を構築する。
そうじゃないと、
「会ったばっかりだから」
「今日はまだ」
と拒否反応を示されてしまう。
これは「あなたのことをまだ完全に信頼しきれていない」ということの裏返し。
クラブなどで相手が既に酔っ払っていたり、緩い子だったりする場合は別だが、まともな社会人子とのデートではさすがに、1時間足らずで信頼関係を築くのは難しい。
LINEチャットや電話で信頼関係を築いている場合は別だけど、LINEも適当だったから、なおダメ。
第三に、家に入る前に手もつないでいないということだ。
既にいい雰囲気で家に帰るのと、ただ家に見学に来るのは大きく異なる。
中に入ってからよーいドンよりは、中に入る前に雰囲気を作っておくべきだった。
第四に、最寄り駅の馴染んだ店を使っていない。
初めてのデートなのに、いつもの個室を使わずにいた。
そういうときはいい雰囲気を作れずにうまくいかないことが多い。
いくつか必勝パターンを用意しておくと心強いだろう。
...なんて色々と考えてきたけれど、結局大事なのは、心。
相手を大切にしたい。
楽しませたい、という心を持てるかどうかが一番大事だ。
逆に言うと、そうじゃない相手といくら時間を使っても、きっとお互いに何も得るものはない。
楽しく酒が飲める相手と、楽しくデートしたい
そういう真心こそが大切なのである。