ツイッターで他人に怒られたときの対処方法



先日、ポカホンタスについてのツイートが軽く炎上しました。

ツイートについたコメントは2018年12月5日時点で84個です。

ツイッターのコメントは「そのツイートに何かを物申したい人」が残していくものです。

一つのツイートにコメントが84個もついたのは、一般人のツイートとしてはかなり多いほうでしょう。




この記事では、僕のツイートの炎上を例にして、ツイッターで誰かに怒られたときの対処法を学んでもらうことが目的です。


ツイッターの炎上には2パターンあります。

  • 反対多数のケース
  • 賛否両論のケース

です。

このツイートは賛否両論で、賛成・反対が50:50くらいで割れています。


この賛否両論の「流れ」を見極める力はとても大切です。

反対多数で「フルボッコ」状態のときに何か反論すると、火に油を注ぐような形となり、炎上が「大炎上」に発展します。

インターネットには「特に主義主張はないけど、みんなが怒ってるからとりあえず殴っておく」みたいな人もいて、「大炎上」になると、そういう人がたくさん便乗してきます。

心が強い人やネットに慣れてしまった人なら

「どうせネットの炎上なんて三日もすればみんな飽きるやろ」

と平気な顔をできるのですが、ネットに慣れない人はリアルで受けたことのない罵詈雑言を浴びせられて、驚いて萎縮してしまいます。

インターネットに慣れないうちは「大炎上」はできる限り避けるべきです。


逆に言えば、「大炎上」さえしなければ、ほとんどの人は炎上のことなんて忘れて、二度と帰ってきません。

一時的にファボやRTがつきまくって驚いてしまうかもしれませんが、三日もすれば平穏な日々が戻ってきます。


【教訓1】議論の空気を読め

【教訓2】ネットに慣れないうちは「大炎上」を避けよ


さて、僕の元ツイートに対する反対意見は以下のようなものです。

  • 日本人の男は本当にクソ。すぐに見た目の悪口を言うからモテないんだよ
  • ポカホンタスは可愛いだろ
  • ポカホンタスはネイティブ・アメリカンだから


一方で、賛成派のコメントも過激で、正直言って品がないです。

主に「穴モテ」だとか、「日本人相手のキャバクラやってるのが負け組」みたいなコメントが目につきました。

別にアメリカでキャバ嬢やることは負け組ではないですよね。

どんな職業でもそこにニーズがあって、お客さんに価値を提供しているのであれば、意味はあります。

少なくともアメリカに行く行動力や、そこでキャバ嬢として頑張る行動力は僕にとっては尊敬に値するものです。

なぜなら、僕は会社を辞めてアメリカに行く勇気はなかったから。


それはさておき、ツイッターでコメントを残していく人の多くは怒っています。

そんな怒っている人々の自己紹介文を覗き、ツイートを読んでみました。

すると、ツイッターで怒りまくっている人には共通の特徴があることがわかったのです。

  • ツイッターで怒ってコメントを残している人は、賛成派であれ反対派であれ、他のツイートでも常に怒っている
  • アベ政治、フェミ、夜職の人は毒を吐き残す傾向が強い
  • 怒っている人は、毎日怒りをぶつける相手を探している
  • 現状に強い不満を抱えている


ちなみにこの傾向はツイッターだけではなく、はてなブックマークにも当てはまります。

インターネットには、日々の怒りのはけ口を探している人もいるということです。


【教訓3】「フェミニスト」と「アベ政治を許さない」には気をつけよ

【教訓4】ネットでいつも怒っている人は、とにかく誰かに怒りをぶつけたがっている

反論に反論してはいけない


色んな反論を探すために「ポカホンタス」で検索して見つけたのが以下のツイートです。

僕の意図を汲み取ってくれていて感動しました。


自分のツイートに関して言うと、別にポカホンタスでもモアナでもなんでも良くて、自分が見てきた限り、「外人最高〜♡yahooo」みたいな女はポカホンタスみたいな見た目の人が多かった、という話を書いていただけなのです。

だから別にディズニー映画のキャラを出す必要はなかったのですが......


ポカホンタス
ポカホンタスの絵


この通り、俺に画力がなかっただけなんだ...。


それで、このポカホンタス論に対しては、

「お前の短い人生でたまたま出会ってきた外人好き女の見た目の傾向だけで、全体をポカホンタスと決めつけるのは愚か」

みたいな反論がくると予想していました。


事実、僕が見てきた「外人好き純ジャパ女」なんて10人もいないわけですから。

ポカホンタス系なんて決めつけても説得力無いですよね。


しかし予想に反して

「ポカホンタスはネイティブ・アメリカンなんだけど」

とか、

「ポカホンタスは可愛いだろうが」

という反応が多く、

  • ポカホンタスに似てる傾向がある
  • アメリカのキャバ嬢が日本でモテなかった残念な人

という二つの主張をごちゃまぜにして反論されたケースが多かったようです。

ここで重要な教訓があります。


【教訓5】インターネットでは、人は書き手の意図を意識しない。読み手が読みたいように文章を読む


ネットの文章は「流し読み」が基本です。

いちいち文章をじっくり読んで、

「筆者は何を伝えたかったのだろう」

と考えてはくれません。

この傾向は皆がスマホで文章を読むようになってから、より顕著になりました。

スマホでスクロールして、文章を滑らせて読んでいくのです。

だから、「最初の一文目の印象」で反応されることがとても多いのです。

ブログの場合は「タイトルだけ読んで反論する」ケースが多いですね。

「スマホ時代の文章はパット見の印象で判断されがち」ということは覚えておいたほうがいいです。


【教訓6】スマホの文章はじっくり読まれない。印象勝負


関連記事:ネットの文章が誤解されやすい理由と、イメージコントロールの大切さについて


それで、ここからが次の教訓なのですが、何かツッコみたくなる反論が来たからといって、応戦するのは悪手です。

なぜなら、ネットで怒っている人は議論を望んでいるわけではなく、自分がムカついたことに対して反射的に毒を吐いているだけだからです。

そこで「いやいや、お前の言い分はこうで、俺の言い分はこうで、ここは違うんじゃないか」などと反論しても意味がありません。


たとえば、ムカつくやつに「ばーか!」と言ったときに、

「いや、君の『ばーか!』には根拠がない。なぜなら僕が馬鹿であることを証明するには〜」

なんて反論されても「うるせえばーか!」と言い返したくなりますよね。


ツイッターでの辛辣なコメントの多くは「ばーか!」と同じです。

ムカついて、反射で書き込んでいるのです。


だからそういう悪口に対して、ムキになって

「僕はロジカルだもん!論理的に反論できるんだもん」

といきり立って言い返しても、事態は何も好転しません。

基本的にはスルーが正解です。


【教訓7】ネットでキレられても言い返さない


もし炎上を押さえたいのであれば、「すぐに謝る」という対処方法もあります。

「すぐ謝る」は相手の目的が「他人を屈服させて優越感を得ること」である場合に有効です。

その辺は「空気を読む」という教訓と組み合わせで使ってください。


【教訓8】やばいときは謝ってしまえばいい


たまに謝っても死体に鞭を入れるがごとく色々と言ってくる人がいます。

モテないおっさんに多いですが、そういう人は暇でとにかく人を倒したい人か、何らかの正義感のために闘っている人が多いです。

基本的に、他人を見下すことで自分の優位性を確認しようとしています。

そういう人はブロックしていいでしょう。


【教訓9】本当にしつこい人はブロックかミュート



関連記事:ツイッターの「ブロック」が危険である理由とミュートを推奨する訳


タイムラインの熱量を見極めよう

炎上した後のしばらくは、タイムラインに余熱が残ります。

余熱が残っているうちにツッコミどころのあるツイートをすると、誰かの怒りに火がつく可能性があります。


熱量を見極めましょう。


一度炎上した後は、アイロンの熱さを確認するように、タイムラインに「怒りの熱」が残っていないかを確認するのです。

炎上した状態でスマホを見ると、世界が否定で溢れているかのように錯覚してしまうかもしれません。

ですが、そういうときは顔を上げて、リアルの世界に目を向けてみてください。


ほら、誰も怒ってない。


炎上して「やべ!」ってなったときこそ、デジタルデトックスのチャンスです。

スマホを手放して、ネットから離れて、青い空を見て、風になびく草木に触れ、澄んだ朝の空気で深呼吸をして、上を向いて歩いてみてください。

ネットの世界がどうでもよくなるはずです。


【教訓10】ネットの世界で怒られても、リアルの世界には基本的には関係ない



怒りは癖になる

最後に、ネットで怒られるのはしばしばあったとしても、自分が誰かに怒りをぶつけるのはやめておきましょう。

怒りは癖になってしまうからです。


常に怒っているうちに、僕たちには「怒りの回路」ができてしまいます。

たとえば、いつも喧嘩している夫婦がいたとします。

ちょっと片付けができていないだけで妻を人格否定しまくる夫とかいますよね。


あるいは、とにかく嫌いな上司がいたとして、彼がどんなことを言ってたとしもとにかく腹が立ってしまった経験はないでしょうか。

そういうとき、僕たちには「怒りの回路」ができています。


「こいつがムカつく」

と頭の中にインプットされて、怒るのが癖になっているうちにだんだんと

「この人を怒る理由」

を探すようになってしまうのです。


ネットでヘイトを撒き散らす人もきっと同じです。

ネットで怒りのツイートを投げまくっている人は、ネットで「怒る理由」を探しているのです。

僕たちはそういう状態に陥らないように気をつけなければいけません。

「怒る理由」を探してしまっている自分に気付いたら、一度そんな自分を客観視しましょう。


「それ、そんなに怒るようなことか?」

と、一度自分を俯瞰してみると良いです。

すると、「なんでこんな些細なことで怒っていたんだろう」と自分の身を顧みて反省することができます。


自分に「怒り癖」がついていないか気をつけましょう。

「怒り癖」や「否定癖」はついてしまうと確実に不幸になります。

怒り癖や否定癖が身に付いてしまうと、何もかもが苛立って見えてしまうからです。


【教訓11】「怒り癖」「否定癖」を撃退しよう



関連記事:ネットで他人の批判ばかりしている人のモチベーションはどこから沸いてきているのか